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1980年代  
建国いらいの党の若干の歴史的問題についての決議

 

(二二)「文化大革命」というこの全局的な、長期にわたる左よりの重大な誤りについては、毛沢東同志に主な責任がある。しかし、毛沢東同志の誤りは、究極的には偉大なプロレタリア革命家の犯した誤りであった。毛沢東同志はわが党内と国家活動に存在する欠点の克服に日頃から意をそそいでいたが、晩年には多くの問題を正しく分析することができなくなったばかりか、「文化大革命」では是非を混同し、敵味方を混同するようになった。毛沢東同志は重大な誤りを犯しながらも、全党がマルクス、エンゲルス、レーニンの著作を真剣に学ぶことをしばしば要求し、自分の理論と実践はマルクス主義にもとづくもので、プロレタリア独裁をうち固めるうえに欠かせないと一貫して考えていた。ここにかれの悲劇がある。毛沢東同志は全局的には「文化大革命」の誤りをずっとつづけていたが、一部の具体的誤りにたいしてはこれを制止し、是正し、党の一部の指導的幹部と党外の一部の知名人を保護し、一部の指導的幹部をふたたび重要な指導的ポストにつけた。かれは林彪反革命集団を粉砕する闘争を指導し、江青、張春橋らにたいしても重要な批判と摘発をおこない、最高指導権をのっとろうとするかれらの野望を実現させなかった。こうしたことは、のちにわが党が「四人組」を首尾よく粉砕するうえで重要な役割を果たすことになった。かれは晩年、わが国の安全を守ることに依然として鋭い注意を向け、社会帝国主義の圧力をはねかえし、正しい対外政策を実行し、各国人民の正義の闘争を断固支援するとともに、三つの世界の区分についての正しい戦略と、わが国が,永遠に覇をとなえないという重要な思想を提起した。「文化大革命」の間も、わが党は崩壊することなく統一を維持することができ、国務院と人民解放軍は多くの必要な活動をすすめることができ、各民族、各階層の代表の参加する第四期全国人民代表大会も会議をひらいて、周恩来、鄧小平両同志を指導的中核とする国務院の人選をおこなうことができた。わが国の社会主義制度の基盤は依然として存在し、社会主義経済建設はひきつづき進められ、わが国はあいかわらず統一を維持し、国際的にも重要な影響をおよぼした。これらの重要な事実は、毛沢東同志の大きな役割と切り離すことができない。これらすべてによって、とくに革命事業にたいする長期の偉大な貢献によって、中国人民は終始、毛沢東同志を自分たちの敬愛する偉大な指導者であり、教師であると見なしている。

(二三)党と人民が「文化大革命」のなかで左よりの誤りや林彪·江青反革命集団とたたかった闘争は、困難にみちた曲がりくねったものであり、一度も停止したことはなかった。「文化大革命」の全過程のきびしい試練によって、党の第八期中央委員会とそこで選出された政治局、政治局常務委員会および書記局のメンバーは、その圧倒的多数が闘争の正しい側に立っていたこと、わが党の幹部は、誤って打倒された者も、一貫して活動をつづけた者も、また前後して活動を回復した者も、その圧倒的多数が党と人民に忠実で、社会主義、共産主義の事業に確固とした信念を持っていたこと、また、打撃と迫害をうけた知識分子、労働模範、愛国的民主人士、愛国華僑および各民族、各階層の幹部と大衆も、その圧倒的多数が祖国を愛し、党を支持し、社会主義を支持する立場を動揺させはしなかったことが明らかにされた。「文化大革命」で迫害され、命をうしなった劉少奇、彭徳懐、賀竜、陶鋳ら党と国家の指導者をはじめ、その他すべての党内党外の同志は、各民族人民の心の底に永遠に銘記されるであろう。全党および広範な労働者、農民、解放軍の指揮員と戦闘員、知識分子、知識青年、幹部の共同の闘争があったからこそ、「文化大革命」による破壊はある程度歯止めがかけられたのである。わが国の国民経済は大きな損失をうけたものの、やはり前進をとげだ。食糧の生産はかなり安定した発展をつづけた。工業·交通、基本建設、科学技術の面では数々の重要な成果をあげたが、そのなかにはいくつかの新しい鉄道と南京長江大鉄橋の完成、先進的ないくつかの大型企業の操業開始、水素爆弾の実験と人工衛星の打ち上げ回収の成功、早熟型交雑種水稲の育成と普及などの成果が含まれている。国が動乱のさなかにある状況のもとでも、人民解放軍は祖国の安全を勇敢に守った。対外活動でも新しい局面を切りひらいた。もちろん、これらすべては決して「文化大革命」の成果ではない。もし「文化大革命」がなかったなら、われわれの事業ははるかに大きな成果をおさめていたであろう。「文化大革命」で、林彪、江青の二つの反革命集団による破壊をうけたが、われわれはついにかれらにうち勝った。党、人民の政権、人民の軍隊および社会全体の性格はいずれも変わりはしなかった。わが人民が偉大な人民であり、わが党と社会主義制度が偉大で頑強な生命力を持っていることを、歴史はまたもや立証したのである。

 

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