社会政治の面では、わが党は長いあいだ処理を誤った多くの重大問題を果断かつ適切に解決し、安定·団結に不利な一連の重大要因をとり除き、社会的な混乱と騒乱をもたらした「文化大革命」のような局面に終止符を打った。われわれはいま、社会主義の民主と法秩序の強化につとめ、社会主義政治制度の改革と改善につとめている。これによって、わが国では、安定·団結の生気はつらつとした政治的局面が力強くうち固められ、発展している。
組織の整頓と作風の整頓によって、党生活の正常化、党内民主の発展、党と人民大衆との結びつきの強化の面でも、かなりめざましい成果をおさめた。「文化大革命」でひどく損われた党の威信は、次第に回復しつつある。
思想解放の方針を正しくつらぬくために、わが党は社会主義の道を堅持し、人民民主主義独裁つまりプロレタリア独裁を堅持し、共産党の指導を堅持し、マルクス·レーニン主義と毛沢東思想を堅持することをあらためて明らかにした。この四つの基本原則は、全党が団結し、全国各民族人民が団結するための共通の政治的基礎であり、また社会主義的現代化建設の事業がかならず勝利するための根本的な保証である。
偉大な転換、正しい方針と政策は、人民の意志に合致したものである。十一期三中総いらいの重大な政治方針について、一部の同志は「非常に適切なものだ」と言っている。「非常に適切なものだ」という言葉は、広範な幹部と大衆の思想感情の主流を代表している。これは十一期三中総にはじまった転換が強大な力をもち、おしとどめることのできぬものであることの根本的原因でもある。
もちろん、われわれの前にはまだ幾多の困難がある。混乱収拾の課題はまだ達成されておらず、各分野の活動にもまだ幾多の問題がある。われわれの四つの現代化建設は、物質的条件も、知識や経験も非常に欠けている。人民の生活水準はまだ非常に低く、解決をせまられている問題が沢山ある。党の指導と党の作風には、まだ改善を要する点がある。困難を軽視するのは誤りである。われわれの困難をはっきりと認識してこそ、不敗の地に立つことができるのである。われわれはまだかなり長い困難な道をあゆまなければならない。ちょうど泰山に登るのと同じで、「中天門」には着いたが、その先にはまだ非常に骨の折れる「胸つき八丁」がひかえており、そこを越えてはじめて「南天門」に到着できるのである。「南天門」から先は、最高峰の「玉皇頂」までかなり順調に登ることができ、そこまで行けば社会主義的現代化建設の雄大な任務を実現したも同然である。「南天門」まで登りさえすれば、「会(かな)らずや当(まさ)に絶頂を凌(しの)ぎ、一覧して衆山小さからん」という杜甫の有名な詩の境地がわかるようになる。かつては「衆山」のようであった多く困難も小さく見え、「絶頂」に向かう道の困難もかなり対処しやすくなる。偉大な征途の途上、われわれがかならず「胸つき八丁」を征服して、「南天門」に登り、「玉皇頂」にたどりつき、新しい高峰をめざしてさらに前進できることは疑いない。
山東省の泰山はその峻険な地形と美しい風光で名を知られ、つねに多くの観光客が訪れている
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