党が偉大な力をそなえているのは、党内にあれこれの消極的現象が絶対に起きないと保証できるからではなく、みずから欠点を克服し、誤りを是正し、すべての異端勢力による破壊にうち勝つことができるからである。ふり返ってもみたまえ、わが党はこのように戦ってきたのではないだろうか。党史においては、陳独秀の右翼投降主義の重大な誤りや王明の左翼教条主義の重大な誤りが発生した。また、党史においては、張国焘と高崗、饒漱石の、党を分裂させる陰謀事件が起き、さらには林彪·江青反革命集団まで現われた。しかし、それらも、わが党を瓦解させることはできなかった。林彪、江青のようにきわめて危険な野心家、陰謀家が「文化大革命」の条件を利用して、重要な権力をかすめとり、国と人民に災いをもたらし、きわめて重大な結果をもたらしたが、それでも最後にはあばき出され、党と人民によって歴史のごみためにはき捨てられてしまった。これは歴史の事実ではないだろうか。わが党はさまざまな破壊によって命をたたれることもなく、さまざまな挫折によって壊滅されることもないばかりか、つねに誤りを克服し、暗い面にうち勝つ闘争のなかで新たな、いっそう強大なバイタリティーと生命力をかちとることができた。わが党は無敵である。
六十年の歴史が立証しているように、わが党は確かにマルクス·レーニン主義と毛沢東思想で武装されたプロレタリアートの政党である。わが党は確かに誠心誠意人民に奉仕し、広範な人民の利益以外にいかなる特殊な利益をも追求しない党である。また、わが党は確かに長期にわたる試練に耐えぬき、きわめて豊かな経験と教訓を身につけ、人民を指導してあらゆる困難を克服し、たえず革命の勝利をおさめることのできる党である。このような偉大な党が中国人民の革命事業に占める中核的地位と指導的役割は、歴史によって決定づけられたものであり、中国各民族人民の利益と意志によって決定づけられたものであって、それはいかなる力によっても変えることができず、揺がすことのできないものである。
偉大な転換
同志のみなさん、友人のみなさん!
一九七六年十月、わが党は広範な人民大衆の支持を受けて、江青反革命集団を一挙に粉砕し、革命とわれわれの社会主義国家を救って、わが国を新しい歴史的発展の時期に進ませた。十一期三中総を経て、われわれは建国いらいの党の歴史における偉大な転換をなしとげてきた。
十一期三中総のきわめて大きな意義は、深慮熟考の末、大衆に依拠し、全面的に、断固として混乱を収拾することに真の意味で取りくみはじめた点にある。わが党は四中総、五中総、六中総を経て、複雑な状況、困難な条件のもとに、精神を集中し、はりつめた活動をつづけ、思想面、政治面、組織面と社会主義建設事業の各分野で、段取りを追って一連の重要な決定をおこない、それを実行し、左よりの誤った方向を根本的に転換させるとともに、新しい歴史的条件にもとづいて、中国の実状にかなった社会主義的現代化建設の正しい道を一歩一歩と確立してきた。
もっともはっきりした変化は、林彪·江青反革命集団を審査、批判する基礎に立って、全党、全国の活動の重点を転換したことである。中央から地方にいたる各級の指導部門では、主な精力を社会主義的現代化建設事業に次第に集中していった。社会主義の経済·文化建設は、長期にわたった左よりの指導思想の一掃にとりかかり、順序をおって前進し、実際の効果を重視し、着実な発展をとげる、国情に合った軌道を進みはじめている。とりわけ広範な農村では、党の諸政策を実施し、さまざまな生産責任制を実行し、多角経営を発展させるにしたがって、建国以来まれにみる素晴しい情勢が現われている。
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