共産党員が批判と自己批判を必要とするのは、わが党をさらに団結させ、戦闘力をもたせるためであって、その逆ではない。われわれが批判と自己批判のすぐれた伝統を完全に復活させ、大いに発揚していくなら、わが党の体質はかならずや青春の活力にあふれ、衰退することはないであろう。
五、政治的自覚も高く、専門業務にも精通した、働きざかりのより多くの幹部を各級の指導的なポストにつけなければならない。
わが党の幹部の隊列は、闘争の経歴からみて三、四世代の人をふくんでいると言えよう。このことは、われわれの事業の歴史の長さを示している。こんにち、われわれの各戦線の指導的骨幹のうち、大部分が長期にわたる革命闘争の試練を経てきたふるい幹部だということは、喜ばしいことである。幹部を党の貴重な宝とするなら、こうした多くの古参の同志こそ、党にとってさらに貴重な宝である。
しかしながら、自然法則の作用によって、大多数の古参の同志は結局、身体が弱くなり、精力が衰えてきている。われわれの事業の後継者をそだて、わが党の方針·政策の連続性を確保するためには、いまからきわめて大きな努力をはらって、政治的自覚も高く、専門業務にも精通した幾千幾万の働きざかりの幹部を抜てきし、これらの同志をさまざまな指導活動に加わらせて、実際的効果のある鍛錬をより多く受けさせるようにしなければならない。革命化、知識化、専門化した、若がえった幹部の隊列をりっぱにきずきあげること、これこそ全党の前に置かれたさし迫った戦略的課題である。
こうした戦略的課題を前に、古参の同志はとくに重要な使命をおびている。葉剣英、鄧小平、陳雲、李先念らの諸同志は、古参の同志が別の誤りをいくらか犯してもまだ許せるが、もしも若い後継者の養成に力をいれなければ、許すことのできぬ歴史的な誤りになる、と何度も語っている。古参の同志はみずから乗り出して、党の組織部門や大衆といっしょに若い幹部を抜てき、育成し、喜びと熱情にあふれて、かれらをさまざまな指導ポストの第一線へと引きあげるとともに、自分じしんは第一線から身を退いて、繁雑な日常の仕事の圧力からぬけ出し、重要な将来の問題について意見を発表し、提案を出すようにしなければならない。全党の古参の同志が遠い将来のことを考え、後継者養成というきわめて重要な歴史的責任をよりよく担っていくよう、中央は心から希望している。同時にまた、各級党組織と抜てきされた働きざかりのすべての同志が古参の同志を尊重し、ふるい同志に配慮をし、学ぶよう希望している。
現在、われわれは、あらためて学習するという大きな課題に直面している。中央は、全党の同志、とくに比較的若い同志が発憤、努力して、党性の鍛錬を強め、政治的水準を高め、自らを厳しく律して、マルクス·レーニン主義と毛沢東著作の学習にはげみ、党と国家と世界の歴史を学習するとともに、それぞれの持ち場に応じて、自らの業務に必要な理論、実務、管理、技術の知識を学習するよう希望する。われわれの学習のよしあしは、われわれの指導と活動の水準にかかわり、社会主義的現代化建設の進展に直接ひびいてくる。旧い世界を破壊することをよく学びとった以上、われわれはかならず新しい世界を建設することをさらによく学びとることができるであろう。
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