中国農労民主党は最近北京で四つの現代化に寄与する経験交流会を開いた。同党は共産党を除く中国の八つの民主党派の一つであり、現在党員は七千五百人、医薬·衛生関係者が多い。最近中国科学院院長に就任した盧嘉錫氏は同党の中央常務委員である。
中国共産党の指導のもとに、諸党派の協力を実行することは、中国の政治制度の一つの特徴であり優れた点である。共産党の民主諸党派に対する指導とは、路線、方針、政策の指導を指し、相互は平等な友党関係にある。各党はいずれも憲法に規定された政治の自由の権利と自己の組織の独立性と、自党の問題について決定を行なう権利を持っている。
中国共産党の党外人士との長期にわたる協力は、共産党の根本原則の一つである。四つの現代化建設の中で、多くの仕事は党外人士に依拠しなければならず、これらの主として知識人からなる民主諸党派の役割を重視しなければならない。
昨年末いらい、八つの党派はあいついで四つの現代化に寄与する経験交流会を開き、多くの建設的意見を提出するとともに、多くの社会事業にとり組んできた。これらの党は全国の二十二の大中都市で各種の業余学校、補習学校および定期学術講座など五十校を開設し、在職労働者·職員、待業青年約二万人の学習を援助してる。
例えば、農労民主党は北京で中国医学の講座を開設し、上海では西洋医薬学の講座を開設した。大学の教授、講師を主要なメンバーとする九三学社は北京で夜間法律大学を開設した。教育界の人士を主要なメンバーとする民主促進会は天津で中学校の中堅国語教師の研修班を開設した。国民党革命委員会は桂林で外国語補習学校を開設し、この地区の観光事業従事者の育成を助けている。多くの高級知識人を擁する民主同盟は有名な学者を組織して各地で学術講演会を行なっている。
民主建国会の中の多くの経験豊かな経済専用家、企業経営管理者、技術専門家は当面の経済活動の中でいちじるしい貢献をしている。例えば六十五歳の宋志先氏は七宝釉薬製造の専門家であり、北京のある居住区の党委員会の支持のもとに、昨年釉薬工場をつくり、数種の特殊釉薬を生産し、中国の伝統的工芸美術である七宝工芸の新たな発展に寄与した。
帰国華僑で組織されている致公党と台湾民主自治同盟は、海外華僑、台湾同胞との連携、団結を増進するためにさまざまな活動をしている。
共産党機関紙『人民日報』は最近論評を発表し、これらの党が社会主義的現代化建設、台湾の祖国復帰、反覇権主義、世界平和擁護のために大きな役割を発揮していることを称賛した。
「北京週報日本語版」1981年7月21日(No.29) |