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中国共産党創立60周年  
建国いらいの党の若干の歴史的問題についての決議

 

六、党の建設について。プロレタリアートの戦闘力は強くても、その人数が非常に少なく、農民その他の小ブルジョアジーが人口の大多数を占めているような国では、広範な大衆的基礎をもつ、マルクス主義のプロレタリア政党をきずきあげることは、きわめて困難な課題である。毛沢東同志の党建設の学説は、この課題をみごとに解決した。この面の著作には、『自由主義に反対する』、『民族戦争における中国共産党の地位』、『われわれの学習を改革しよう』、『党の作風を整えよう』、『党八股に反対しよう』、『学習と時局』、『党委員会制度の健全化について』、『党委員会の活動方法』などがある。毛沢東同志はとくに思想面からの党建設に重点をおき、党員は組織面から入党するばかりでなく、思想面からも入党し、つねづねプロレタリア思想でさまざまな非プロレタリア思想を改造し、克服するよう心がける必要があると主張した。毛沢東同志は、理論と実践とを結びつける作風、人民大衆と緊密に結びつく作風および自己批判の作風こそ、中国共産党がその他の政党と区別されるいちじるしい目じるしである、と指摘した。毛沢東同志は、かつて党内闘争で犯した「無慈悲な闘争、容赦のない打撃」という左よりの誤りにたいして、「前の誤りを後の戒めとし、病を治して人を救う」という正しい方針をうち出し、党内の闘争では思想もはっきりさせ、同志たちとも団結するという目的をとげる必要があると強調した。毛沢東同志は、批判と自己批判を通じて全党的なマルクス·レーニン主義の思想教育運動をすすめる整風の形態をつくり出した。建国の直前と直後、毛沢東同志は、わが党が全国の政権を指導する政党となったことにかんがみ、われわれは謙虚で、慎しみ深く、おごらず、あせらない、刻苦奮闘の作風をもちつづけ、ブルジョア思想の侵食を警戒し、大衆から浮きあがる官僚主義に反対しなければならないと、しばしば呼びかけた。

(三〇)毛沢東思想の真髄は、毛沢東同志の上記各構成部分につらぬかれた立場、観点、方法である。それには、実事求是、大衆路線、独立自主という三つの基本点がある。毛沢東同志は、弁証法的唯物論と史的唯物論をプロレタリア政党のすべての活動に運用し、長期にわたる中国革命のきびしい闘争のなかで中国の共産主義者特有の終始一貫した立場、方法、観点をつくりあげ、このことによってマルクス·レーニン主義を豊富にし、発展させた。それは、『書物主義に反対する』、『実践論』、『矛盾論』、『「農村調査」のはしがきとあとがき』、『指導方法のいくつかの問題について』、『人間の正しい思想はどこからくるのかについて』など、重要著作に具現されているばかりか、毛沢東同志の全著作、中国の共産主義者の革命活動に具現されている。

一、実事求是とは、実際から出発して、理論を実際と結びつけることであり、マルクス·レーニン主義の普遍的原理を中国革命の具体的実践と結びつけることである。毛沢東同志は、中国の社会と中国革命の実際から離れてマルクス主義を研究することに一貫して反対した。早くも一九三〇年、毛沢東同志は書物主義への反対をうち出し、調査研究はすべての活動の第一歩で、調査がなければ発言権はないと強調していた。毛沢東同志は延安の整風運動の直前に、主観主義は共産党の大敵であり、党性が不純なことのあらわれであると指摘した。これらの精彩あふれる論断は、教条主義の束縛を打破して、人びとの思想を大いに解放した。毛沢東同志の哲学著作と、哲学思想に富むその他の多くの著作は、中国革命の経験、教訓を総括することによって、マルクス·レーニン主義の認識論と弁証法を深くほりさげて論述し、それを豊かなものにした。毛沢東同志は、弁証法的唯物論の認識論が能動的な革命の反映論であることをとくに明らかにし、わけても客観的事実にもとづき、客観的事実に合致した自覚的能動性を十分に発揮するよう強調した。毛沢東同志は社会的実践を基礎として、認識の源泉、認識の発展過程、認識の目的、真理の基準についての理論を全面的かつ系統的に論述した。また、正しい認識の形成と発展のためには、しばしば物質から精神へ、精神から物質へ、つまり実践から認識へ、認識から実践への反復をくりかえさなければならないと指摘した。さらにまた、真理は誤謬との比較において存在し、それとの闘争のなかで発展すると指摘し、真理はきわめることのできぬもので、具体的認識の是非、すなわち客観的認識に合致しているかどうかは、結局のところ、実践を経てのみ解決される、と指摘した。毛沢東同志は、マルクス主義的弁証法の核心である対立面の統一の法則を解明し、活用した。毛沢東同志は、客観的事物における矛盾の普遍性を研究する必要があるだけでなく、とりわけ重要なのはその特殊性を研究することである、また、性質の異なる矛盾を解決するには異なる方法によらなければならない、と指摘した。したがって、弁証法はこれを丸暗記するだけで強引に応用できる公式だなどと考えてはならず、かならずそれを実践と結びつけ、調査研究と緊密に結びつけて、弾力的に運用しなければならない。毛沢東同志は哲学を、プロレタリアートと人民大衆が世界を認識し、世界を改造するための鋭利な武器に真につくり変えた。なかでも、毛沢東同志が中国の革命戦争の問題について論述した重要な著作は、実践のなかでマルクス主義の認識論と弁証法を運用し、発展させたもっとも輝かしい手本となっている。毛沢東同志の上述の思想路線は、わが党が永遠に堅持しなければならない思想路線である。

 

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