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中国共産党創立60周年  
建国いらいの党の若干の歴史的問題についての決議

 

歴史の偉大な転換

(二五)一九七六年十月、江青反革命集団を粉砕した勝利は、危機のなかから党を救い、革命を救い、わが国を新しい歴史的発展の時期へと進ませた。この時から十一期三中総にいたる二年間、広範な幹部と大衆は絶大な熱情をもって革命と建設のさまざまな活動に取りくんだ。江青反革命集団の犯罪行為を摘発し、批判し、かれらの反革命的派閥体系を徹底的に審査し、粛清する仕事は、大きな成績をあげた。党と国家の組織を整頓し、冤罪·でっちあげ·誤審の事件について誤った決定を破棄する仕事も、少しずつ開始された。工農業生産もかなり急速に回復し、教育、科学、文化の活動も正常な状態にもどりはじめた。こうして、「文化大革命」の誤りの是正を求める党内党外の同志たちの声はますます強くなったが、それは大きな障害につぎあたった。これは十年間の「文化大革命」のもたらした政治上、思想上の混乱が短期間では容易に取りのぞけないためであるが、同時にまた、当時、党中央の主席であった華国鋒同志が指導思想の面でひきつづき左の誤りを犯したためでもある。華国鋒同志は、一九七六年の「鄧小平批判」運動のさい、毛沢東同志の提議によって党中央第一副主席となり、国務院総理を兼ねることになった。華国鋒同志は江青反革命集団を粉砕する闘争で功績をたて、その後も有益な仕事をした。だが、華国鋒同志は「二つのすべて」(つまり、「毛主席の決定したことはすべて断固として守らなければならず、毛主席のくだした指示はすべて終始変わることなく守らなければならない」)というあやまった方針をとり、これをなかなか改めようとしなかった。一九七八年には混乱を収拾するうえで重要な意義をもつ、真理の基準についての討論の展開をおさえつけた。また、古参の幹部を活動に復帰させる仕事や、歴史上の冤罪でっちあげ·誤審事件(「天安門事件」を含む)の誤った決定を破棄する仕事を引きのばし、これを妨害した。さらに、以前からの個人崇拝をひきつづき残すとともに、自分自身にたいする個人崇拝までもつくり出し、それを受けいれた。一九七七年八月に開かれた中国共産党第十一回全国代表大会は、「四人組」を摘発し、批判し、社会主義の現代化された強国の建設を全党に呼びかける面で、積極的な役割を果たした。だが、当時の歴史的条件の制約と華国鋒同志の誤りの影響をうけて、この大会では「文化大革命」の誤った理論、政策、スローガンを是正するどころか、逆にそれを是認する結果になった。経済活動で功をあせりすぎたことや、そのほか一部の左よりの政策をとりつづけたことについても、華国鋒同志には責任がある。華国鋒同志の指導のもとでは、党内の左よりの誤りを是正すること、とくに党のすぐれた伝統を復活させることが不可能なことは、非常にはっきりしている。

(二六)一九七八年十二月に開かれた十一期三中総は、建国いらいのわが党の歴史上、きわめで深い意義をもつ偉大な転換点であった。総会は、一九七六年十月いらい、党の活動が曲折をくりかえしながら前進してきた局面に終止符をうち、「文化大革命」とそれ以前の左よりの誤りを全面的かつ真剣に是正することに取りかかった。この総会は「二つのすべて」の誤った方針を断固批判し、毛沢東思想の科学的体系を全面的に正しく把握する必要があることを十分に確認した。総会は、真理の基準についての討論を高く評価し、思想を解放し、頭を働かせ、実事求是の態度をとり、一致団結して前向きの姿勢をとるという指導方針を確立した。総会は、「階級闘争をカナメとする」という社会主義社会には合わないスローガンをこれ以上使わないことに決め、活動の重点を社会主義的現代化建設に移す戦略的決定をおこなった。総会は、国民経済のひどいアンバランスの解決に意をそそぐよう要求し、農業の発展を速めることについての決定を採択した。総会は、社会主義の民主を健全化し、社会主義の法秩序を強化するという任務をとくに提起した。総会は、党の歴史におけるいくつかの重要な冤罪·でっちあげ·誤審事件と一部の重要な指導者の功罪および是非の問題を審査し、これを解決した。総会はまた、中央の指導機構のメンバーを増やした。指導活動において重要な意義をもつこれらの変化は、党が思想的、政治的、組織的にマルクス·主義の正しい路線をふたたび確立したことを示している。この時いらい、党は混乱した状態を正しい状態にもどす主動権を握り、建国いらい歴史的に残されてきた多くの問題や現実の生活に現われてくる新しい問題を段取りをもって解決し、建設と改革の繁雑な仕事をすすめて、わが国の政治面、経済面にすばらしい情勢を生み出した。

一、三中総のうち出した思想解放、実事求是の呼びかけのもとに、広範な幹部と大衆はこれまで流行した個人崇拝と教条主義の精神的な枷(かせ)からぬけ出した。このため、党内党外の思想は活気にみちあふれ、新しい状況の研究と新しい問題の解決につとめる生気はつらつとした様相が現われるようになった。思想解放の方針を正しく貫徹するため、党はいちはやく、社会主義の道を堅持し、人民民主主義独裁つまりプロレタリア独裁を堅持し、共産党の指導を堅持し、マルクス·レーニン主義と毛沢東思想を堅持するという四つの基本原則をあらためて明らかにし、民主と集中のいずれにかたよってもならないという原理をかさねて明らかにした。党はまた、階級としての搾取階級はすでに消滅したが、階級闘争はなお一定の範囲でひきつづき存在しているという基本的事実を指摘した。党の四中総で採択された建国三十周年祝賀大会における葉剣英同志の演説は、建国いらい、党と人民のおさめた偉大な成果を確認するとともに、これまでの活動における党の誤りを自己批判し、国の輝かしい前途を論証し、全党と全国各民族人民の認識の統一を強めた。一九八○年八月の中央政治局会議は、ブルジョア思想の侵食に反対し、政治面、思想面における封建主義の害毒を一掃するという歴史的任務をうち出した。同年十二月の中央工作会議は、党の思想政治活動を強化すること、社会主義的精神文明の建設を強化すること、四つの基本原則にそむく誤った思潮を批判すること、社会主義の事業を破壊する反革命活動に打撃をあたえることを決定して、安定団結の生気はつらつとした全国の政治的局面にきわめて大きな良い影響をおよぼした。

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