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1970年代  
中国共産党の五十周年を記念する

 

(二)党内闘争を正しくおこなうこと。敵味方の矛盾と人民内部の矛盾というこの性質のことなる二種類の矛盾を正しく区別し処理することは、マルクス主義·レーニン主義·毛沢東思想の原則を基礎とする党の団結をつよめ、党がプロレタリア階級と革命的大衆を指導して敵にうちかつための根本的な保証である。

党内にもぐりこんだごく少数のブルジョア階級の陰謀家、野心家、裏切り者、特務にたいし、あるいは外国と内通する敵のまわし者にたいしては、これを徹底的に摘発しなければならない。悪人はきまって偽装をこらし、陰謀をめぐらし、二面派の手口をもてあそぶものである。しかし、悪事をはたらくからにはボロを出さないはずはない。裏切り者、敵のまわし者、労働者階級の奸賊劉少奇は、数十年にわたって党内にひそんでいたが、ついに摘発され、また、王明はさいごには外国に逃げて、「百パーセント」の民族の裏切り者、特務になりさがった。これがその例である。

党内の、あやまりをおかしたすべての同志にたいしては、かならず別の方針、つまり、「団結―批判―団結」という方針と、「前のあやまりを後のいましめとし、病をなおして人を救う」という方針をとり、これによって思想の面からもはっきりさせ、また同志とも団結するという二つの目的をたっするようにしなければならない。毛主席はこの方針を解明するにあたって、つぎのようにのべた。「後の活動をもっと慎重に、もっとりっぱなものにするため、前のあやまりにたいしては、情実にとらわれず、かならずこれを指摘し、科学的な態度で、過去のわるいものを分析し批判しなければならない。これが、『前のあやまりを後のいましめとする』という意味である。しかし、われわれが、あやまりを指摘し、欠点を批判する目的は、医者が病気をなおすのと同様、まったく人を救うためであって、死においこむためではない」。プロレタリア文化大革命のなかで毛主席はかさねてこの方針を強調し、「反党·反社会主義分子で頑固にあやまりを改めないか、いくら教育しても改めないものでないかぎり、そうしたものにはあやまりを改めることを許し、手柄を立てて罪をつぐなうように励まさなければならない」と指摘している。党内の矛盾を処理する毛沢東同志のこの正しい方針は、矛盾を否定し是非を区別しない右翼日和見主義の「党内平和論」とはことなるものであり、また、「左」翼日和見主義の、「無慈悲な闘争、容赦のない打撃」論ともことなるものである。われわれは、いろいろなことなった歴史的条件のもとでの党内闘争の歴史的経験を学習することによって、わが党がプロレタリア階級の前衛としての指導的役割をいちだんと発揮させるようにしなければならない。

(三)おごりたかぶることをいましめること。偉大な勝利をかちとった党、国家権力を握りしかも全国の各民族人民を指導して社会主義革命と社会主義建設をおこなっている党、全世界のプロレタリア階級、被抑圧人民、被抑圧民族にたいして国際主義の偉大な義務を負っている党にとって、この点はとくに重要である。

毛沢東同志はつぎのように指摘している。「わが党は、これまでの歴史でいくたびかひじょうに傲慢になったことがあるが、そのつど失敗のうき目をみた。一回目は一九二七年の前半である。当時、北伐軍が武漢に到達すると、一部の同志は傲慢になり、自分は大したものだとおもいこみ、国民党がわれわれを襲撃しようとしていることを忘れてしまった。その結果、陳独秀路線のあやまりをおかして、この革命を失敗させてしまった。二回目は一九三〇年である。赤軍が蔣、馮、閻の大戦という条件を利用して、いくらか勝ちいくさをすると、また一部の同志は傲慢になり、自分は大したものだとおもいこむようになった。その結果、李立三路線のあやまりをおかして、やはり革命勢力に若干の損失をこうむらせた。三回目は一九三一年である。赤軍が三回目の『包囲討伐』をうちやぶり、つづいて全国人民が日本の進攻にたいしてあらしのような抗日運動をまきおこすと、また一部の同志は傲慢になり、自分は大したものだとおもいこむようになった。その結果、いっそう重大な路線上のあやまりをおかして、苦心さんたんしてつみあげた革命勢力の九〇パーセント前後をうしなってしまった。四回目は一九三八年である。抗戦がはじまり、統一戦線がうちたてられると、また一部の同志は傲慢になって、自分は大したものだとおもいこむようになり、その結果、陳独秀路線にいくらか似かよったあやまりをおかした。このときも、これらの同志のあやまった思想の影響がもっとも大きかったところの革命活動は大きな損失をこうむった。全党の同志は、このいくたびかの傲慢、いくたびかのあやまりを今後のいましめとしなければならない」「勝利すると傲慢になるというあやまりを二度とおかしてはならない」。

「謙虚は人を進歩させ、うぬぼれは人を落後させる。われわれはいつまでもこの真理を、心にきざみこんでおかなければならない」。

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