曽慶紅・中国共産党中央政治局常務委員(国家副主席)は人民大会堂で2月5日、自民党の野田毅・衆議院議員(日中協会会長)と会談した。会談での主な発言は次の通り。
▽曽常務委員
中日関係には悠久の歴史があり、美しい春もあれば、寒い冬もあったが、その主流はいつも友好と協力だった。昨年10月の安倍首相の訪中以降、中日関係には全体的に良好な改善と発展の形勢が現れた。今年は中日国交正常化35周年にあたり、「中日スポーツ文化交流年」でもある。両国関係は新しい重大な発展のチャンスを迎えている。中日友好は両国人民の根本的利益に合致し、地域、さらには世界の平和と安定にもプラスであり、大勢のおもむくところだ。双方は常に中日友好の大局を捉え、両国関係の政治的基盤の維持に心を尽くし、意思疎通と対話を堅持し、友好協力を堅持し、共同発展を図らなければならない。
中日関係の改善と発展は両国の政府・政党・政治家の共同責任、歴史的使命である。自民党を含む日本の主要政党、および日中協会など友好団体との交流と協力を一層強化し、中日関係が健全で安定した軌道に沿って絶えず前向きに発展するよう促していきたい。
▽野田議員
日中関係は寒い冬を経て、新たな発展の形勢を迎えた。これはひとえに、両国の指導者の長年の蓄積とたゆまぬ努力のたまものだ。現在日中関係は、再び春を迎えようとしている。双方は日中間の3件の政治文書の原則と精神を基礎に、長期的視点で、互いに尊重し、各分野の互恵協力の強化に努め、両国の友好協力がたゆまず、さらにすばらしい未来へ向かうよう促していくべきだ。
「人民網日本語版」2007年2月6日
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