女性アイドルグループ「4Minute（フォーミニッツ）」

韓国・京畿道城南市で17日午後に行われた大型野外コンサートで、人気女性アイドルグループ「4Minute（フォーミニッツ）」の姿を見るために地面より高い場所になっている通風孔の上に観客が上ったところ、通風孔のふたが重さに耐えかねて落下し、30人が10数メートル下の地下駐車場に転落死、16人が死亡、11人が負傷した。韓国の警察は18日、ソウル郊外のキョンギ（京畿）道ソンナム（城南）市で地方政府関係者1人が早朝、飛び降り自殺をしたと明らかにした。コンサート企画の責任者で、事故が原因で自殺したと見られる。人民網総合が伝えた。

主催者側の安全措置が不足か

同コンサートの事故では16人が死亡、11人が重傷を負った。死傷者の多さから主催者側は安全措置が不十分で、すみやかに救援人員に通報せずに死傷者の救援が遅れたなど批判されている。また目撃者によると、司会者が観客に安全に注意するようにと呼びかけたが、事故が発生するとは思わなかったという。

担当者が飛び降り自殺 遺書の内容

主催者側担当者である37歳の呉さんは警察の取り調べを受けた後、10階から飛び降りた。自殺と見られる。同国メディアが発見した遺書の内容は、とても悲惨だ。「ずっと成功させようとしてきたが、思いもしない事故が起こって、本当に申し訳ない」。最後に自分の「宝物」である2人の子どもに向けて、「お父さんは、君たちを本当に愛している」と伝えている。18日朝7時1分にツィッターでメッセージを残した後に飛び降り、14分後に遺体が建物側の歩道で発見された。

死を以って謝罪する韓国人の不思議

担当者が死を以って謝罪したことがインターネット利用者の論議を呼んでいる。担当者が自殺したのは心の負担能力が劣り、逃避と責任逃れの脆弱な表れだと指摘する人もいる。今回の事故と担当者とはあまり大きな関係はなく、観客が立ち入るべきでない場所に入ったのが原因だが、担当者は事故を苦にして自殺してしまった。

先ごろの韓国のフェリー沈没事故でも学校の校長が責任を感じて自殺している。こうした韓国人の責任の取り方については、理解できないと見る人が多い。スターを追いかけるファンがそのプロセスで危険な行為をすることは、危険である。ファンたちは舞台を見るために通風孔に上り、重量が超過して悲劇が発生した。スターを見たいというファンの気持ちは理解できるが、公演を見る時は安全に注意する必要がある。命は大切なものだ。スターの追いかけでも理性を保ち、悲劇が再び発生しないことを願う。（編集YH）

「人民網日本語版」2014年10月22日