韓国スタンダードチャータード銀行と中国工商銀行ソウル支店は、人民元建て債券現先(RP)協定に調印した。韓国国内の銀行が中国系銀行と、人民元建て債券現先取引の協定を結ぶのは、これが初めて。経済日報が伝えた。
協定に基づき、韓国スタンダードチャータード銀行は中国工商銀行に8940万元(1元は約16.6円)を支払い、ウォン建て債券を購入してから6カ月後に、同債券を中国工商銀行に譲渡する。ウォン建て債券を対象とする取引は、ウォンと人民元の直接取引市場の活性化につながり、中国系銀行のウォン建て債券の需要を拡大する。
韓国スタンダードチャータード銀行は、「ウォンと人民元の直接取引が始まろうとする中、両行の同協定は金融機関に対して、より多様な資金調達・運用の手段を提供する」と表明した。中国工商銀行の関係者は、「人民元の工面の面から見ると、双方の協力は資金調達コスト削減の効果を生む。人民元運用の面から見ると、資金運用手段の多元化を実現できる。双方の今回の協力は、ウォンと人民元の直接取引の発展を促すチャンスになる」と述べた。
RP取引では、債券の所有者が投資家に債券を売却する際に、一定の利率と満期日を約定する。満期になると、債券の旧所有者は事前に約定していた利率に基づき、投資家から債券を買い戻す。この取引は、短期的な資金調達・運用の手段の一つだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月13日 |