劉氏は、「駐車場の各充電施設の差込口がばらばらで、中国の国家標準、米国のSAE、日本のCHAdeMO、欧州のComboが同時に存在すれば、オーナーにとって非常に面倒だ」と述べた。
◆中独の協力、矛先は日本車に
中独のEVの充電プラグが完全に統一されれば、北京汽車、比亜迪、BMW、ベンツなどの自動車メーカーが生産する新エネ車は、完全に統一されたプラグを採用することになる。
中国はドイツとの協力の他に、米国とも協力を進めている。中米両国は7月10日、戦略・経済・人文の約300件の協力を決定した。EVの発展も、その内容の一つだ。中国科学技術部(省)の万鋼部長は、「個人用EVのインフラ整備の推進が極めて重要だ」と強調した。
張氏は中独の協力について、「中国は、欧州諸国との全面的な協力を強化するという意志を示した。中独の協力は、中国と欧州の協力のモデルとされてきた」と分析した。
日本は中国との間に、EVに関する合意を形成していない。周知の通り、日本車は中国市場で高いシェアを占めており、トヨタ、ホンダ、日産などの人気が高い。しかし日本車の中国での運命は、政治的な影響を受けやすい。
中国自動車工業協会のデータによると、ドイツ車の2014年上半期のセダン販売台数は全体の28.47%、日本車は16.61%、米国車は16.24%、韓国車は10.86%、フランス車は5.01%を占めた。日本と米国のセダン販売台数の増加率は、前年同期をやや下回った。
上半期のセダン販売トップ10社のうち、一汽トヨタの販売台数のみが前年同期比でやや減少し、上海GMは微増した。その他の企業、一汽VW、上海VW、北京現代などは高い増加率を示した。
消費者の日本車に対する評価は高いが、日本車の中国での発展は、すでに高度成長を終えた。中日関係の悪化後、「回復」、「緩慢な回復」が、日本メーカーが頻繁に口にする言葉となった。しかし販売台数を激減させ、復活の道を歩ませた重要な要因である中日関係には、好転の兆しが見えていない。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月17日 |