東アジアは世界経済で最も活気ある、人口密度が最も高い地域であり、地政学が複雑で構造が急速に変化する地域でもある。このグローバル化の時代において、国と国はゼロサムゲームをするのではなく、ウィンウィンを求めるべきだ。中日韓もそうするべきだ。他国を袋小路に連れ込むようなゲームをすれば、最終的に自国の活路を失うだろう。
中日韓協力事務局長の岩谷滋雄氏は先ほど、メディアの取材に応じた際に、「国家間に政治問題と領土係争が存在しているが、世界が冷戦時代に逆戻りすることはなく、中日韓の協力の方向が変わることもない。二国間関係の多国間協力への影響を極力回避すべきだ」と主張した。
しかし日本は一方的に歴史認識・領土係争の問題で強情を押し通そうとしており、3カ国の胸襟を開いた交流の越えがたい壁になっている。正確な歴史観がなければ、北東アジアの平和的な発展のチャンスを把握できるわけがない。敏感な問題を適切に処理しなければ、隣国の信頼を得られるわけがない。中韓との間にあるわだかまりをなくし、3カ国間の関係のバランスを図ることが最も懸命な選択肢であることは、日本もよく分かっているはずだ。(筆者:郭至君 中評社コメンテーター)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月1日 |