世界最大規模の海上合同軍事演習「リムパック2014」が、26日に幕を開ける。初めて同演習に参加する中国は4隻の艦艇による艦隊を派遣する(米国に次ぐ規模)。中国は今回、米国の招待を受けて参加する。海外メディアは、「米日は中国を排斥しようとしておらず、中国と協力していこうとしている。軍事演習への参加は、中国海軍にとって得難い観察・学習・訓練の機会であり、透明性を示そうとする中米両軍の善意ある姿勢でもある」と報じた。
仏AFP通信は6月24日、アナリストの発言を引用し、「二つの軍事大国の友好関係、少なくとも理解し合う関係は、偶発的な衝突のエスカレートを防ぐため極めて重要だ」と伝えた。同記事の内容は下記の通り。
米日は中国を排斥しようとしておらず、中国と協力していこうとしている。また東中国海・南中国海問題で中国と徹底的に対立することはなく、台頭する中国、目覚めた獅子をある程度は認めようとしている。当然ながら、中国の受け入れは仕方のないことだ。冷戦の歴史的な経験により、西側諸国は自分と異なる者を排斥すると事態をより悪化させ、協力すれば自分と異なる者を変えられることを意識している。これは米日などの対中戦略の重要な原則の一つになっている。東中国海・南中国海問題で激しい対立が存在してはいるが、これはその他の協力可能な具体的な分野での協力を妨げない。そのため中国海軍がリムパックに招待されることになった。
米日と中国にとって、今回のリムパックの政治・外交的な意義は、軍事的な意義を上回る。東中国海の防空識別圏の設定からシャングリラ会合に到るまで論争が続いているが、双方が合同演習を実施するのは、関係改善の善意と誠意を示そうとしているかのようだ。これは世界に平和の誠意を示す機会であり、賢明な国であればこの機会を逃そうとしない。
米ハフィントン・ポストは、「人民解放軍は、世界最大規模の海上合同演習のリムパックに初参加する。中国の参加は、米国も中国も軍事関係の悪化を望まないという、明確なシグナルを発する。リムパックは、中米両国の軍事関係の深化の一環に過ぎない。中国の初参加は、米国主宰の東アジア・太平洋地域の対中連盟を破壊する機会とされている。しかしこれが、中米両国の軍事関係の安定化に対する、リムパックの重要性を損ねることはない」と分析した。
シンガポール華字紙・聯合早報は、「リムパック2014のうち、中国の艦隊は主催国の米国に次ぐ規模となる。専門家は、リムパックへの参加は、中国海軍にとって得難い観察・学習・訓練の機会であり、透明性を示そうとする中米両軍の善意ある姿勢でもあると判断している」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月26日 |