中国海軍艦隊が9日、米海軍主催の演習「リムパック2014」に初参加するため出航した。(文:張軍社・海軍軍事学術研究所研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
このところ中米両国は東中国海、南中国海、サイバーセキュリティーの問題をめぐり論争が絶えず、アジア安全保障会議での双方の率直で激しい発言や、中国の軍事動向に関する米国の年次報告の耳障りな雑音が依然耳に残っているため、米国主導のリムパックへの中国の参加は大いに注目されている。
昨年6月、習近平国家主席とオバマ大統領は米サニーランズでの会談で、リムパック2014への中国の参加を確認した。このような具体的な件について両国首脳会談で確認したことは、両国関係における両軍関係の重要な位置づけと役割を十分に物語るものであると同時に、両軍関係の改善・発展を両国が強く重視していることをはっきりと示すものでもあった。周知の通り、軍事関係は国家関係の重要な構成要素であり、中米両国が新型の大国間関係を構築するには、それに見合った両軍関係の発展が必然的に求められる。
中米両国は共に世界に対して重要な影響力を持つ大国だ。中国は最大の発展途上国および新興大国であり、米国は最大の先進国であり、最強の軍事力、経済力を持つ大国でもある。両国関係の安定的発展は地域と世界の平和・安定に大変重要な影響を与える。中米両軍関係の改善は中米両国関係の発展に必要であるのみならず、大多数の国々の根本的利益にも合致する。中米両国・両軍関係の改善は、地域のごく一部の国が中米の不和を利用して私利を図る余地をある程度狭めることにもなる。このため、リムパックへの中国の参加は地域と世界の平和・安定維持に寄与する。
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