沖縄に駐留する海兵隊第3海兵遠征軍のウィスラー司令官はこのほど、釣魚島(日本名・尖閣諸島)に関する発言で注目を集めた。米軍高官が公の場で、釣魚島に軍事介入することを表明したのは、これが初めてだ。
釣魚島の係争は、中日米の不可避な問題となっている。米軍の表明について、中国軍事専門家の尹卓氏は、「日本の安全に責任を負う在日米軍の司令官であるウィスラー氏による今回の発言は、ヘーゲル米国防長官の意思表示に合わせたものだ」と指摘した。
尹氏は、「軍人が政治的な発言により日本をなだめ、中国を脅かしただけだ。発言することは構わないが、軍事的には絶対に許されない。今回の発言は政治・戦略面の意思表示であり、軍事的な意義はそれほど大きくない」と強調した。
中国国防大学教授の朱成虎氏は、「ウィスラー司令官の発言は、立派な観点ではなく、日本に対する支持にも実際には何の意義もない。技術的に論じると、これらの島嶼に対して、多くの国は集中爆撃を仕掛け、島の武装勢力を消滅させることができる。別に珍しいことではない」と指摘した。
朱氏は、「米軍がこのほど中国に強硬な発言をしているが、少なくとも米国が領土問題でどちらかに肩入れしないという方針を変え、曖昧な戦略を明瞭な戦略に調整したことが分かる」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月16日 |