日本はすでに中国を、軍事的な最大の脅威、主な敵国として位置づけており、軍備増強を急いでいる。まず70%の兵力を南西方面に配備し、日本版の「第一列島線」を構築しようとしている。離島防衛・奪還の強力な軍事力を形成するため、陸海空自の建設を加速している。それから釣魚島および東中国海の海域で、中国と軍事衝突することを想定した作戦計画の制定を急いでいる。日本は米国の介入に期待しているが、自国のみでの作戦遂行を想定しており、その対中戦略には強い火薬の匂いが満ちている。
台湾海峡の平和的な発展を受け、中国の直面している脅威の重心は北に傾いている。中国は両岸関係(中台関係)の主動的な立場と主導権を確保しており、米国の台湾に対する影響力は低下している。台湾問題が中米対立の最大の争点となる局面が、やや緩和されている。台湾海鮮の平和的な発展は、巻き戻しのできない歴史の流れであり、中国はこれに対して自信を持たなければならない。東アジアの安全体制の書き換えにより、中国が直面するパワーバランス、脅威となる現実的な敵国に新しい変化が生じている。この新情勢に基づき、いかに対策を講じるかが、中国の国家戦略の重大な課題となっている。(筆者:楊運忠 済南軍区教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月18日 |