また、中米間の信頼強化が待たれることもはっきりと示された。報告は解決策として、政府と民間の交流強化、戦略と利益に関するより意義のある対話への参加、約束の履行が相互信頼の強化に資すると指摘。米国の「リバランス」戦略や中国の軍事力強化といった各自の政策の意図を説明する必要もあるとした。
報告を見ると、現在の中米関係は簡単に言って敵でも友でもない関係であり、「同舟相救う」とは言えないし、「倶に天を戴かず」でもない。羅氏は取材に「米国の市民からすると、実は『中国の台頭』は米国の直面する試練や脅威の中で、気候変動問題と同じくらいの低めの位置づけであり、金融危機、朝鮮、イランの問題の方がずっと重視されている」と指摘した。
報告は調査データを分析した結果として、中米のエリートおよび一般市民は競争よりも協力を重視していると指摘。両国のエリートの支持を基礎に両国関係を強化すること、上層部指導者間の交流を継続することで協力の基礎を強化し、両国関係の潜在的危機に対処するための比較的安定した相互信頼の基礎を固めることを提言した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月12日 |