しかしFTA交渉はスタートしたものの、経済、社会、政治など各方面の難題に直面しており、困難を過小評価できないという声もある。
吉林省社会科学院朝鮮・韓国研究所の張玉山所長は「経済上の重点と敏感な分野が各国にある。中国は農業と紡績業に強いが、伝統産業やサービス業では日韓が先行優位にある。現有の相違を適切に解決し、各国が関心をもつ敏感な産業に配慮するとともに、それを土台に互いの開放度を広げる必要がある」と話す。
韓国慶熙大学国際大学院の金達鉉客員教授も「韓国は中国の農産品の競争力に強い関心をもっている。韓国の農家は韓中FTAは韓米FTAよりもリスクが高いと思っている」と指摘する。
株式会社円満プランニングの今泉睦夫社長は両国の民間の企業家の信頼関係を構築するべきと主張する。「中日の民間企業家が互いを信頼できれば、一時的な感情で経済貿易協力の状況が左右されることはない」というのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月9日
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