上海協力機構防衛・安全協力に積極的に参加し、平和と発展の潮流に沿った価値観を提唱。長年来、中国の強力な後押しの下で、上海協力機構の協力水準は着実に高まった。加盟国の国防相会議制度を構築し、参謀総長会議を開催し、合同軍事演習を繰り返し行なったほか、人員育成、国境守備協力、水文・気象分野でも広範な交流を行なった。上海協力機構の防衛・安保協力は相互信頼、相互利益、対等、協議、多様な文明の尊重と共同発展の追求という「上海精神」を受け継ぎ、同盟を結ばず、対立せず、第三国を念頭に置かない方針を堅持し、防衛・安保協力を通じて、加盟国間の団結、軍事・安保面の相互信頼を強化し、新たな試練や脅威への共同対処能力を高め、地域の平和・安定維持に重要な役割を発揮した。
アジア太平洋の防衛対話に積極的に参加し、共通の地域安全保障理念を形成。アジア太平洋地域は多様性が顕著で、各国間で社会制度、価値観、文化・伝統が大きく異なり、地域安全保障に対する受け止め方や理解も異なる。これが大きな原因となって、アジア太平洋地域の安全保障協力は長年制約されてきた。近年、中国軍の指導者、専門家、学者はアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)、アジア太平洋安全保障協力会議、ジャカルタ国際防衛会合などに多く出席し、「相互信頼、互恵、対等、協力」という新安全保障観を紹介し、調和あるアジア太平洋の構築という理念をアピールし、中国の軍事力発展に対する外国の懸念への対応を行った。人民解放軍は「香山フォーラム」など一定の国際的影響力を持つ安全保障対話枠組みを創設し、主導的に議題を設け、中国と中国軍を客観的に認識するよう外国の学術界を誘導した。こうした措置は異なる制度や文化の交流・融合、相互理解の強化と疑念の解消、共通認識の形成にプラスだ。
国際安保公共財を積極的に提供し、責任ある大国として尽くすべき国際的義務を履行。中国軍は1990年に初めて軍事監視要員を派遣して以来、これまでに23の国連平和維持活動(PKO)に参加し、平和維持軍事要員延べ2万2000人を派遣した。中国は国連安保理常任理事国の中で、最も多く平和維持軍事要員を派遣してきた国だ。2008年以降、国連安保理決議に基づきアデン湾、ソマリア沖に計17次、延べ40隻の艦船を派遣して護送任務を遂行し、国際航路の安全維持に重要な貢献を果たした。中国軍は国連の枠組みでの平和維持、護送活動に積極的に参加することで、国際社会に対して、世界の平和に大きな責任を担う中国政府の姿勢を示しただけでなく、威武の軍、文明の軍という人民軍の良いイメージを示し、世界の平和と発展の維持にしかるべき貢献を果たした。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月28日 |