安倍氏が8月15日の靖国神社参拝を見送ったことについて、欧米メディアは中韓との対立激化を回避するための「抑制的な対応」だと報じたが、BBCは、日本のメディアがこのニュースを報じて数時間後、米議会上院の外交委員会で東アジア太平洋小委員会の委員長を務めるカーディン上院議員が、「韓国と良好な関係を築こうとしている安倍総理大臣の対応を支持する」と表明したと報じた。「産経新聞」は当日、外務省関係者の発言を引用して、安倍氏は7月の参議院選挙後、靖国神社参拝をめぐる問題で「中韓の反対に配慮するというよりは、米国に配慮する」と明かしたと報じており、BBCはこの発言を実証したのではないかと報じた。また、最近は米国が靖国神社の問題において中韓に替わって懸念を表明するという微妙な態度を見せており、首相官邸では「何が何でも安倍総理に参拝させまい」とする反対勢力もあるという情報もある。「環球時報」が伝えた。
共同通信によると、来日中のメネンデス米上院外交委員長は14日、公明党の山口那津男代表と会談し、冷え込んでいる中日関係の早期修復を日本側に求めた。
二次世界大戦を記念する日本の態度から考えて、「米国配慮」が日本政府の真の意図であるように思える。実際に政府高官や民間は様々な場や方法で戦没者を追悼しており、神社や平和祈念館、戦跡公園などは全国各地に遍在している。
「環球時報」の記者がこのほど取材した沖縄県の平和祈念公園を例に挙げると、1945年の沖縄戦で亡くなった20万人の日本兵・民間人を祈念するこの祈念館は、広大な面積を誇り、沖縄の女学校の教員・学生240名の墓苑、平和祈念資料館、多数の戦跡、美術館、戦没した20万人の日本兵、民間人の名前が刻まれた記念碑などが含まれている。この記念碑は、20万人の戦没者の生前の出身県別、五十音順に氏名が刻まれ、当時米軍が上陸した太平洋沿岸に向かって立っている。ときおり市民がやって来ては花を手向けている。資料館は日、英、中、韓文で説明があり、映像、模型、実物資料、文献などで沖縄戦を再現し、日本兵、民間人が被った「殺戮」を強調している。第3展示室の「地獄の戦場」には、こんな説明書きがある。「米軍の強力な掃討戦により追いつめられ、軍民入り乱れた悲惨な戦場と化した。壕の中では、住民虐殺や、強制による集団死、餓死があり、外では米軍による砲爆撃、火炎放射器などによる殺戮があって、まさに阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄絵の世界であった。」5つの展示室で沖縄県民の第二次世界大戦末期の悲惨な状況が説明されており、それ以外に、戦争勃発の原因などはあまり言及されていなかった。
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