世界的範囲でテロは依然収まっていない。中露対テロ合同軍事演習「平和の使命2013」は間もなく戦役実施段階に入る。今回の軍事演習は世界の戦略機関とメディアが幅広く注視しており、国際テロ勢力もじっと見つめているはずだ。(文:王新俊・軍事科学院研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
今回の中露対テロ合同軍事演習は外部に以下の重要なメッセージを伝えた。
第1に、中露は断固としてテロを容赦ない共通攻撃対象とし、連携する。テロは世界各国の平和的発展の実現に深刻な危害を加える、人類社会の安寧と幸福の実現にとっての共通の敵である。中露は共にテロの危害を被ったであり、度々発生するテロ攻撃は中露両国の社会的安定に悪影響をもたらすのみならず、両国国民の生命と財産も深刻に損ない、脅かしてきた。近年、テロ勢力は中露両国で再び勢いを盛り返しつつあり、その残忍な手段と増長ぶりには驚かされる。揺るぎない決意と容赦ない攻撃によって、中露両国でのテロの蔓延傾向を抑え込まなければならない。中露両国の直面するテロ情勢のために、両軍は客観的に協力を必要としている。
第2に、中露両軍は対テロ協力を出発点に、非伝統的安全保障などより広範な分野で戦略面の相互信頼と協力を推進する。中露両軍の協力を観察する際は現在のみを見るのではなく、発展の視点を持つべきだ。中露は背中合わせの隣人、パートナーであり、広大な協力の余地と魅力的なウィンウィンの将来性を持つ。同時に、安保問題で極めて強い関連性と相互作用性も備えている。中国で雷が鳴れば、必然的にロシアで雨が降る。テロ以外に、国をまたがる麻薬の販売や密輸の取締り、感染症対策、戦略上重要な通路の安全維持などもある。したがって両国は事前に対策計画を立て、誠実な協力によって安保上の脅威を未然に消滅させ、広範な経済・科学技術・文化協力のためにも障害を一掃すべきだ。
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