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米国のアジア太平洋回帰に「3つの欠陥」

本誌記者 于林濤

中国国際問題研究所の阮宗沢副所長は4月13日に催された第9回清華国際安全フォーラムで、米国のアジア太平洋「リバランス」戦略には「3つの欠陥がある」とし、次のような見方を示した。

米国のアジア太平洋回帰戦略で、東アジア地域に対するこの超大国の軍事進出はじわじわと進んでいる。例えば、要害となる重要地域への立ち入り保証のため基地を作り、形を変えてフィリピンに駐軍しこの地域に対する軍事配置チェーンを整えたことがそれである。にもかかわらず、この策略には大きな欠陥があり、一部の国と地域の不安と不満を引き起こした。

まず、欧州は米国の戦略に不満を抱き、米国が移り気だと見ている。米国の戦略には「欧州は過去、アジアは未来」という意味が含まれているように見える。第2に、ASEAN諸国にも矛盾した心境が見られる。米国を引っ張りこみたい気持ちもあるが、それによってもたらされる相互不信も懸念している。米国のアジア太平洋回帰によってASEAN内部の分裂がもたらされ、一部の東南アジア諸国に判断を誤らせた。例えば、フィリピンは南中国海問題で中国に対してどんな挑発をしても米国が助けてくれると考えてしまった。しかし米国国防総省の当局者ですら米国は情報伝達が過度だったと認めている。第3に、米国の戦略的重心の東へのシフトは中国の不満を買ってしまった。中米間の相互不信が激しくなっている。米国は中国を抑制する力がないとは言え、中国の発展に障害を設けることはできる。

清華国際安全フォーラムは清華大学現代国際関係研究院が主催したもの。今回のテーマは「中米東アジアのリバランス」で、全国人民代表大会外事委員会の陳小工委員、清華大学欧州アジア戦略研究センターの呉大輝主任、清華大学中米関係研究センターの孫哲主任らも討論に参加した。

 

「北京週報日本語版」2013年4月19日

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