インドのプラティバ・デヴィシン・パティル大統領は26-31日、中国を公式訪問する。パティル大統領は訪中を前に人民日報の取材に応じ、「両国の国交樹立60周年に訪中できることを喜んでいる。中国はインド最大の隣国であり、中国との友好協力関係の発展はインド外交の優先政策の1つだ」と述べた。
パティル大統領は「インドと中国は共に発展途上国であり、多くの分野で意見を交換し、発展経験を学び合うことができる。印中両国の深いレベルでの協力は、すでに単なる2国間関係の範疇を超え、グローバルな意義を備えてきている」と指摘した。
また「多くの国際問題において印中の政策や観点は近い。両国はG20、BRICs、BASICといった多国間協力枠組みで連携している。たとえばBASICの枠組みでは、昨年12月のCOP15における両国の緊密な協力によって、発展途上国の利益が守られ、促進された」と述べた。
さらに「インドは国際金融機関改革で中国と協力する。BRICsは重要な協力枠組みであり、構成国の経済成長に伴い次第にその影響力を強めている。これらを含む様々な協力枠組みでの中国との協力継続に期待している」と表明した。
両国の経済貿易関係については「印中は世界で最も経済成長の速い2つの国として、互いに広大な市場や新たなビジネスチャンスを提供している。2010年に2国間貿易額を600億ドルに引き上げるとの目標の達成に自信を持っている」と述べた。
また「印中は共に古い文明国だ。双方の文化交流には千年もの歴史があり、しかも各レベルで互いに影響を及ぼしている。両国は国交樹立60周年を記念して、『中国フェスティバル』『インドフェスティバル』などの文化交流イベントを実施する。こうしたイベントは両国民が各々の文化のエッセンスを展示し、両国の民間交流を一層推進する上で有益だ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2010年5月26日 |