習近平国家副主席は22日に北京で開幕した「第11回アジア欧州工商フォーラム」で基調講演を行い、金融の安全、エネルギー協力、中小企業の発展、貿易と投資の円滑化、環境と気候変動といったフォーラムの議題について、重要かつ詳細な発言を行った。
習副主席は「現在、世界的に金融市場が乱高下し、世界経済の成長が目に見えて減速し、国際経済環境の不安定要素が目に見えて増加している。世界的な金融危機に対処するには、世界各国の共同努力が必要だ。財政・金融対話と協調を強化し、新たな協力分野を模索し、国際金融体制の改革を促進し、金融リスクへの共同防御能力の向上に努めなければならない。発展路線・発展モデル・発展ノウハウの交流と、数多の発展途上国への技術援助を拡大し、金融能力の整備を強化しなければならない。金融革新と金融監督の関係をうまく処理し、金融の早期警戒体制を構築し、財政・金融面の実務協力を促進し、国際金融の安全を適切に守らなければならない」と指摘した。
習副主席はまた「エネルギー問題はグローバルな問題で、世界のエネルギー安保の維持は、世界各国が共通して直面する差し迫った課題だ。エネルギー分野でアジア・欧州各国が実務協力を展開することは、国際エネルギー市場の秩序を守り、エネルギー安保を守るうえでプラスとなる。中国は節約優先・国内立脚・多元発展・環境保護・国際協力強化のエネルギー政策を遂行しており、アジア欧州会議(ASEM)の枠内で、エネルギー政策対話と協調、エネルギーの探査と利用、エネルギー技術の開発と移転などについて、各加盟国と共に努力し、国際エネルギー市場の安定を守ることを望んでいる」と強調した。
「人民網日本語版」 2008年10月23日
|