Imprimer cet article

Commenter cet article

庶民の生活  
改革開放30年:「ぜいたく病」に苦しむ現代中国人(3)

 

緊張や焦り、孤独や憂うつ、めまいや頭痛、不眠症や健忘症といった「健康へのイエローカード」は今や中国国民の60%にもあてはまる。うつ病患者の数が2600万人のも上ることからも、中国人はもはや、精神疾患が自分と無縁ではないことを知っている。

最近、「精神疾患」に「インターネット中毒」が新たに加わった。教師達を悩ませ、父母達が涙する青少年の「流行病」だ。今や学生達はバーチャルな世界の「美しさ」に助けを求めているようだ。彼らは家庭や学校を離れ、現実社会から逃避し、ポルノ・暴力・ゲームなどの「虜」になっている。

30年前には飢餓で苦しんでいた中国人は今、食べ過ぎで苦しむようになった。30年前の問題は情報不足だったが、今の問題は情報にさらされすぎて目がかすんでしまったことだ。「現代総合症」の中国での流行により、中国人の間で生活パターン・生存環境に対する見直しの動きが広まっている。

「雑穀を食卓に戻しましょう!」と栄養専門家らは口々に食生活の変革を訴え、「口を動かすのをやめて足を動かそう(食生活管理と運動)」は今や中国国民の共通認識となっている。プレッシャーからの解放、自然に親しむことは今や、サラリーマンにとって一番の休暇となっている。「天人合一」という古代からの東方哲学は各種フィットネス施設で取り入れられている。人間本位、環境保護、生命尊重、科学的発展はすでに、中国政府が全力をかけて取り組む空前の政策となっている。

病にかかることは決して良いことではないが、病と格闘することで、人々は本来あるべき生活態度を手に入れようとしている。「ぜいたく」による苦悩を初めて味わい、「現代総合症」に困惑する中国人は、より理性的でシンプルかつ健康的な生活、ゆったりとした心理状態の追求を始めており、未来に向けた「新生活運動」への軌跡を描き始めている。

「人民網日本語版」2008年11月24日

北京週報e刊一覧
トップ記事一覧
インフレは依然、経済最大の潜在的懸念
「タイガーマザー」論争、どんな母親が優れているのか?
中国、水利整備を加速
潘魯生氏 手工芸による民族文化の伝承
特 集 一覧へ
第7回アジア欧州首脳会議
成立50周年を迎える寧夏回族自治区
現代中国事情
中国の地方概況
· 北京市  天津市 上海市 重慶市
· 河北省  山西省 遼寧省 吉林省
· 黒竜江省 江蘇省 浙江省 安徽省
· 福建省  江西省 山東省 河南省
· 湖北省  湖南省 広東省 海南省
· 四川省  貴州省 雲南省 陝西省
· 甘粛省  青海省 台湾省
· 内蒙古自治区
· チベット自治区
· 広西チワン族自治区
· 新疆ウイグル自治区
· 寧夏回族自治区
· 澳門特別行政区
· 香港特別自治区