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私が経験したこの30年――本誌報道より  
李秋萍さんの場合
小学校教師としての30年

 本誌記者 曽文卉

今年52歳の李秋萍さんは江西省寧都県の少人数の小学校で教鞭を執る特高級教師の1人だ。1974年、高校を卒業した李さんは知識青年として県都から農村へやって来た。77年、大学入試制度が復活したため、李さんは第1陣の大学受験生として寧都師範大学を受験した。「第1陣の大学受験生ですから、点数は高かったけど、他の大学を受験する勇気がなく、地元の師範大学だけを自信を持って受験しました」と李さん。李秋萍さんの県都における教師の生涯はこうして始まった。

大きく改善された教師の待遇

寧都師範大学を卒業した李さんは優れた成績で寧都師範大学付属小学校に配属されて国語の教師になった。当時、正式な職業を持つ女性は全県でも少数だったため、李さんの両親は娘のことを大変誇らしく思った。ところが、改革開放の初期には小学校教師は給料がとても低く、お金も住まいもなく、つましい生活を送っていた。「当時の月給は40元ほどでしたが、期限内にもらえず、いつも2、3カ月遅れて支給されていました」と李さんは振り返る。

「給料が低いため、小学校の男性教師が結婚相手を探すのはかなり難しいことで、知識や職業を持つ相手を探すのはほとんど不可能でした。教師の精神生活も乏しく、授業のほかは家でぼうっと過ごし、夏休みや冬休みにもどこへも行けませんでした」と李さんは言う。

90年代から、県都の教師の待遇が大きく改善されてきた。給料は4、50元から一挙に数十倍も増え、地元の公務員の平均賃金を下回らない程度になった。教師の地位も大きく変わり、人々に尊敬されるようになった。「これは人々が教育を重視し始めたことを示しています」と李さんは説明してくれた。

文化生活も豊かになり、テレビ、インターネットの普及に伴い、人々が家で何もせずに過ごすようなことはもうなくなった。毎日朝晩、人々は県都の文化広場に集まり、ダンスをしたり、太極拳をやったりするほか、週末には山に登ったり、水泳をしたりしている。夏休みと冬休みに教師たちは旅行団を結成して観光に行ったりし、視野を広げた。

教師は余暇を利用して家庭教師をやるなどして父兄や生徒の要望に応えた。「これは計画経済の時代には想像もしなかったことです」と李さんは語る。

長足の進歩を遂げた義務教育

20年にわたって教鞭を執る李さんは95年に教導処副主任に昇進した。4、5年後には副校長を務めることになり、政治工作を主管してきた。ここ数年、李さんは義務教育の農村での普及、小学校教育の形式の多様化および教師の資質の向上をその目で確認してきた。

「以前、小学生の入学金は有料で、授業料や教科書の費用も数百元ほどでした。家庭が貧しい学生は数学期も授業料の支払いを滞らせる場合もありました」と李さんは説明してくれた。ここ数年、小学生の授業料や雑費が免除され、すべて政府が引き受けることになった。山間部に住む子供は県都でも入学することができ、しかも宿泊の補助も受けられるようになった。現在、小学生は学期ごとに数十元の新聞や雑誌の購読料、保険料、映画のチケット料を払うだけでよい。

「科学技術の進歩につれて、教育の形式も多様化してきました。以前は教師が黒板に字を書き、生徒がそれを書き写すという単一的な授業パターンだったが、現在、教室にはパソコンやプロジェクターが据え付けられ、教師はスライドで授業内容を映し、マルチメディアを利用した授業ができるようになりました。また、小学生のためにパソコンの授業を開設し、多くの子供がインターネットにアクセスすることもできるようになりました」と李さんは言う。

小学校の教師の資質もここ数十年で高くなってきた。李秋萍さんは十数年の間に仕事をしながら勉強に励み、通信教育を通じて大学本科の卒業証書を獲得し、職掌も小学校一級教師から中級、高級教師になった。李さんは余暇を利用して教育について考え、研究して、「マルチメディア技術の小学校の国語教育における運用」、「大量の読書による読解力と作文力の向上についての研究と実践」などの論文を書き、省や市クラスの刊行物に発表された。2004年、李さんは関係の資格審査委員会に小学校の特高級教師(大学の助教授に相当)として選ばれた。

李秋萍さんには娘さんが1人おり、娘さんはもう大学を卒業し、北京で仕事している。数年後、李さんは定年退職を迎える。「寧都の教師は退職した後も何もせずにぶらぶらしていることはありません。自宅で補習班を開設する人もいるし、地元の老人大学に入って文芸サロンに参加したり、太極拳などを勉強したりする人もおり、充実した日々を送っています」と李さんは言う。

「北京週報日本語版」2008年11月25日

 

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