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庶民の生活  
改革開放から30年(2)「衣食」から「心」を満たす時代へ

 

赤峰市松山区在住の杜子鵬さん夫婦は今年の夏、雲南省と海南省に旅行に出かけた。「昔は衣食を満たすことで精一杯だったが、今では食べる物も『グリーン食品』、息子の家のリフォームにもエコ建材を使っているよ」と笑いながら話す。ここ数年、老夫婦の生活は旅行や映画、フィットネスなどへの出費がどんどん増え、この1年で8千元以上になるという。退職金と子供たちからの支援でビデオカメラやデジカメなどを購入し、それを上手く使いこなしている。

杜さんは、改革開放が始まったころの生活は単調なもので、革命劇をラジオで聞くのが楽しみだったと振り返る。映画を見に行くこともめったになかったという。「外国の映画を見るのは、単なる娯楽ではなくて、地位のある証だったよ」。

この老人の息子の嫁は70年代生まれで、新聞社に勤めている。毎週のように仲間とカラオケに行ったり、50~60元の大作を映画館で見たり、憧れの歌手のコンサートに出かけたりするのが習慣になっている。

彼女は、「90年代中ごろにフィットネスに通うのは若者だけだったけど、今では誰もが健康的な生活を求め、多くの中高年がフィットネスを始めている。最近うちのおばあさんもわたしと一緒にフィットネスクラブの会員になったのよ」「十年前はほとんど金銭面で余裕がなかったわ。夫とわたしは大部分の時間を仕事に費やしていたの。今では休みになると旅行に出かけたり、家にいるとしても、リラックスするよう心がけているわ」と話す。日ごろ遊びに出かけるほかに、学費も大きな出費となっているという。競争社会の要求に応えるべく、彼女は毎年学習計画を立て、暇さえあれば本屋に立ち寄り、専門のクラスにも通っている。

「人民網日本語版」2008年11月5日

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