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経済・貿易  
駐日外交官が経験した対外開放30年(2)低級品から「良質廉価」品へ

 

▽低級品から「良質廉価」品へ

1990年代に入ると、中国製品は日本市場に湯水のごとく押し寄せた。しかも、「三越」や「高島屋」など大型百貨店にも顔を現すようになった。アパレル製品、寝具、食器、玩具などの生活用品だけではなく、カラーテレビ、音響製品、電気冷蔵庫、自転車、工具などの機械・電気製品にも中国製が登場した。これは10年前には全く想像できないことだった。日本自身が生産大国であり、上述の自国製品は国民に絶対的人気があり、自国製品に慣れ親しんでいた日本人は、外国製品に何かと文句をつけていた状況のもとで、相当な競争力と吸引力を持たない限り、「メイドインチャイナ」製品の日本市場への参入は難しかった。

中国製品の日本市場参入を実現させた「決め手」は何か?王氏は、それを「良品廉価」の4文字にあると指摘する。日本向け中国製品は全て、日本の輸入業者が厳しく要求する品質、種類、規格に基づいて製造されており、外観・品質ともに優れている。当時の中国の労働力価格は日本の25分の1であったため、同じような製品を中国で製造した場合、日本での製造に比べ、コストがはるかに低く抑えられた。

対日輸出の急増に伴い、「メイドインチャイナ」の日用雑貨品が日本の「百円ショップ」に溢れ出るようになった。当時のレートは100円=7元あまり。中国で数角(人民元補助単位:1元=10角)や1~2元で売られている商品が日本の「百円ショップ」に入ると、価格は数倍、十数倍に跳ね上がる。また、これらの商品を日本で作るとすると、製造コストは100円ではおさまらない。これこそが、中国の日用雑貨品が輸入業者や消費者にもてはやされる「決め手」となった。

「人民網日本語版」2008年11月10日

 

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