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庶民の生活  
ファッションの変化から見る30年の変遷
「好きであれば、イヤなものはない」

 

             91年の水着ショー。見るからにやや保守的。

90年代、文化シャツやコウモリシャツなどがブームになったことがある。21世紀に入り、こうした全国的に効果を与えようとする商品の販売は姿を消していく。これは中国人が個性や多様性を求めるようになったことを示すものだ。単純に、盲目的に「流行」に追随したりせずに、自分が好みかつ自分に合った服装、おしゃれを選ぶようになったということだろう。

ブランド品を数着持つことは今では、普通の中国人にとっても珍しいことではない。環境保護の話題が日増しに高まる中、天然の素材、色調やスタイルが自然に近い服飾がますます人気を集めており、生態にやさしい洋服も市場に静かに登場しつつある。仔細に観察してみて分かるのは、中性的なスタイルの服飾がこの数年、市場をリードしていることだ。「服装は老若男女を問わず」に戻ったというのではなく、服装に決定的な影響を及ぼしてきた性の差が大きな挑戦に直面しているということではないだろうか。

 

わずか30年に、中国人の服装に対する審美観は大きく変貌した。「好きであれば、イヤなものはない」という意識がすでに中国人の間では大勢だ。

中国人の洋服ダンスも賑やかになってきた。ある女性の友人は季節の変わり目にタンスを整理するのに煩わしさを感じ始めたという。90年代に仕事ため北京に定住した女性は「一つの洋服ですべての季節を過ごすはもう過去のもの。今は、一つの季節を多くの洋服で過ごす時代になった。運動する時にはスポーツウェア、出勤はノーマル、旅行はカジュアルで」と話す。仕事を始めて最初の数年、農村の実家に帰るたびに古い洋服を持っていった彼女だが、「今は農村も気にするようになった。古い洋服はもう持って行きません」

「チャイナネット」2008年8月27日

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