――村民の自治
1980年2月、広西チワン族自治区宜山県三岔公社合寨村の85の農家は、無記名投票で村民による管理を実行する中国最初の村民委員会を選出した。初代の村民委員会主任の韋煥能さんは「各戸生産請負制を実行して以降、過去の生産隊の結束力が弱まったため、村の中で窃盗や集団所有の林木を乱伐する悪事が増えた。そこで、村民たちの要望に応えて、村の管理を強化するために、民主選挙を通じて村民委員会を発足させ、村民規約を作成した。賞罰制度の実行で、村民の自覚が向上した」と振り返って言った。合寨村の実践は農村改革実行後の管理という難題の解決に経験を提供し、党中央から非常に重視され、高く評価された。村民委員会は農村部の大衆的末端自治組織として、また改定された新しい憲法に書き入れられ、その合法的地位が確認されることになった。1998年、「中華人民共和国村民委員会組織法」が正式に採択され、村民自治が広大な農村で広がってきた。
「北京週報日本語版」2008年10月10日 |