江蘇省蘇州市崑山市
――郷鎮企業
農業の発展と農村の商品経済の繁栄にともない、農民の家には余った食糧と一定の資金が残るようになったため、農村の余剰労働力は農地を離れて、家の近くにある郷・鎮へ行って働いたり、商売を営んだりし始めた。これは郷鎮企業の大発展を推し進めた。郷鎮企業の前身は人民公社か生産隊の企業(社隊企業)だった。その発展は、現地で原材料を取り、現地で加工し、現地で販売するのみ、との規定にひどく束縛された。改革・開放の実行後、東南沿海部では、勇気と識見のある大勢の農民が故郷を離れ、切符を買う金もないため列車に飛び乗り、大通りに寝、漬け物を食べながら、都市管理部門の係員に追い出されて、滞在するところも見つけられない生活を送っていたが、こうして苦難と屈辱に満ちた中で、たくさんの社隊企業が盛んになり、数多くの個人経営者もばかにできないほど発展してきた。1984年、党中央と国務院は文書を発表し、社隊企業を正式に「郷鎮企業」と名づけるとともに、それが国民経済の重要な力だと認めた。1987年までに、全国の郷鎮企業の就業人口は8000万人を上回り、生産額は初めて農業総生産額を上回って4764億元に達した。郷鎮企業は農村改革の大きな成果として、党中央の指導部から高く評価され、中国農民のもう1つの偉大な創造と讃えられた。
「北京週報日本語版」2008年10月9日
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