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中国政府が年金基金の投資・運営に注力、株式市場に6000億元流入へ
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· 2016-03-05 · 中国網 |
タグ: 株式;保険;経済 | 印刷 |
中国の人力資源・社会保障部(人社部)など政府各部門は、養老保険基金の投資・運用に注力する姿勢を鮮明に打ち出している。人社部関係者はこのほど、「養老保険基金は国民の生命と老後生活を守る大事な資金だ。『社会保険法』では運用の安全性、完全性、効率性の確保について明確に規定している。政府部門も常にそれを念頭に入れている」と語った。人社部と財政部は養老保険基金の投資・運用について、監督・管理体制・制度の整備を通じ、運用の安全性を最大限に確保する方針を示した。
また、人社部は「養老保険基金の投資・運用で資産価値の維持と向上が図れる。基金の“収入”が拡大すれば、養老金(年金)の給付も一層確保できる。最終的な受益者は養老保険の加入者だ」と指摘している。
人社部の試算によれば、年金の投資・運用規模は約2兆元に達する。株式運用比率の上限が純資産の30%に設定されていることから、約6000億元の資金が株式市場に流入する見込み。
経済学者の宋清輝氏は『証券日報』の取材に対し、「銀行で眠る年金資金の価値の維持と向上を図り、様々なルートを通じ、より多くの分野への投資に活用する必要がある。また、ファンド業界による養老サービスシステム構築への参加を促し、年金の資産管理で果たす役割を強化すべき」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月4日
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