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ともに世界の平和的発展に貢献する中国と国連(四)
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· 2015-09-28 · 北京週報 |
タグ: 国連;女性;政治 | 印刷 |
世界の先頭に立つ中国の女性事業
ラクシュミ・プリ(国連事務総長補兼UN Women事務局長代行)
今年3月、ジェンダー平等と女性エンパワーメントのための国連機関(UN Women)が発表した北京世界女性会議に対する評価報告によると、過去20年間に、女性の権利は著しく向上した。
企業や政府、国際機関でリーダーを務める女性の人数が増えた。例えば、給与を取得して働く女性の比率は40%から48%に上がり、大学合格者に占める女子学生の比率は15%から25%に上昇した。
過去20年間、中国の女性事業は世界の先頭に立ち、ジェンダー平等と女性の権利の実現において実質的な進展が見られた。
経済分野では、民間組織と協力して200余りの都市で展開した「春風行動」(出稼ぎ農民の就労を促すプロジェクト)、都市部に行く農村女性労働者や失業女性、女子大卒者への就職機会提供など、中国政府は多くの措置を講じてきた。2009年だけでも、180万人の女性が職業訓練を受けた。中国人女性の経済発展に対する貢献度も著しく向上した。2013年、中国の就業人口総数は7億7000万だったが、うち女性が45%を占め、ますます多くの女性が技術型・知識集約型業界に従事するようになった。
政治分野では、中国は比較的整った女性権利保護と女性差別撤廃に関する法体制を確立し、女性の政治的地位と社会的地位を大いに向上させた。第12期全国人民代表大会の女性代表数は代表総数の23.4%を占め、前回より2.07%増えた。第12期全国政治協商会議全国委員会委員のうち、女性委員は17.8%を占め、前回より0.1%増えた。
家庭内暴力防止の面では、中国初の「中華人民共和国家庭内暴力防止法」が立法段階に入った。今年8月、第12期全国人民代表大会常務委員会第16回会議で初めて「家庭内暴力防止法(草案)」が審議され、社会に向かって意見を求めた。この措置は人々を奮い立たせ、期待が寄せられている。
しかし、中国は女性権利保護の面で依然として困難と課題に直面している。例えば、ここ数年来、出生時男女比の不均衡は緩和されつつあるが、依然として正常値より9ポイント低い116である。また女性と男性の平均賃金にはきわめて大きな格差がある。女性公務員の比率は約4分の1だが、部・委員会の責任者のうち女性は8%しかいない。
今年9月、国連持続可能な開発に関する世界首脳会議で「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」が採択された。アジェンダにおける持続可能な開発目標を達成するには、男女平等と女性の権利を優先的に考慮しなければならない。世界人口の50%を占める女性の力を発揮してこそ、すべての人の未来を保障することができるのだ。
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