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ともに世界の平和的発展に貢献する中国と国連(三)
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劉貴今 · 2015-09-26 · 北京週報 |
タグ: 南南協力;南南協力;政治 | 印刷 |
歴史の新しい起点に立つ南南協力
中国は長い間、多国間と2国間協力の分野で南南協力を大いに提唱し、積極的に参与しているため、「南南協力の模範」と称えられる。60数年来、南南協力は範囲がますます広くなり、規模が日ましに拡大され、程度が次第に深まり、成果が更に顕在化し、これまでと異なる新たなモデルを切り開き、国際協力の手本になっており、世界のパワーバランスと国際秩序の構築に深く影響している。中国による南南協力の推進と実践には少なくとも次の3つの特徴がある。
1つは平等互恵である。1955年のアジア・アフリカ会議(バンドン会議)から、中国は平和共存五原則を積極的に提唱し、それをバンドン十原則(ダサ・シラ・バントン)に盛り込んだ。1963年末~1964年初め、周恩来総理のアジア・アフリカ・ヨーロッパ14カ国歴訪時には、中国とアフリカ諸国、アラブ諸国との相互関係に関する5原則と中国対外援助8原則を打ち出した。
2つ目は協力・ウィンウィンである。中国はアジア・アフリカ・中南米諸国に援助と借款を提供する場合、一部の先進国のように施しを与える者として振舞うのではなく、つねに協力パートナーの立場を取っている。中国は自国の考えをむりやり他国に押し付けたことはなく、政治上のハードルを設けず、相手国の意思や希望を尊重している。プロジェクトの選択と設計においても、被援助国のニーズを満たすことに努め、相手国が満足するまで手間を厭わずプロジェクト計画案を繰り返し修正している。
3つ目は絶えまない革新である。南南協力において、中国は時代の変化に対応し、寛容な態度で発展するという方針を堅持し、絶えず協力モデルを革新し、支柱的な役割を発揮している。その変遷過程を、「前世紀には一輪車から自転車になり、今世紀初めには乗用車、今日では高速鉄道の時代に入った」と具体的なイメージで例える学者もいる。南南協力は急成長期に入ったのである。
2000年10月、中国・アフリカ協力フォーラムが発足した。これまでに5回の閣僚級会議、1回のサミットが開かれた。中国・アラブ諸国協力フォーラムと中国・中南米カリブ諸国共同体(CELAC)フォーラムも、実務、高効率、共有の姿勢で注目されている。
中国・アフリカ協力のアップグレード版である「六大プロジェクト」、中国・アフリカ協力「3網1化」(高速鉄道網・高速道路網・地域航空網の三大ネットワークとインフラ工業化)計画、中国と中南米全体の協力に関する新枠組み「1+3+6」も、新しい情勢下における南南協力の革新である。 (劉貴今・中国アジア・アフリカ学会会長)
「北京週報日本語版」2015年9月26日
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