アマゾン中国法人の「海外通販」店舗はこのほど、米国アマゾン本社と取り扱い商品の完全な連携を実現した。アマゾン中国はこのほど、電子設備、インテリア製品、オフィス用品、自動車用品などが新たにラインナップに加わり、アマゾンが中国向けに販売する25品目すべてを「海外通販」店舗で取り扱えるようになり、アマゾンの「海外通販」戦略の配置計画を全面的に達成したことを明らかにした。これによりアマゾン「海外通販」店舗が海外から中国に直送することのできる商品は約300万種類に達し、カバーする国際ブランドは3万8千ブランドになった。「北京商報」が伝えた。
このことは、昨年の海外通販事業の全面的発展のスタートから現在に至るまでの、アマゾン中国自身の強みが最大限に発揮されるようになることを意味する。通販コンサルティング会社・万擎諮詢の魯振旺最高経営責任者(CEO)は、「アマゾンにとっては、さまざまな政策の追い風やグローバル供給チェーン、物流システムなどでの強みを背景として、世界中の商品を中国に送り込むには絶好のチャンスだといえる。だが国内市場のこれからの非常に大きな発展の可能性に直面して、天猫や京東といった国内の通販大手もチャンスを見逃すようなことはしない。天猫は通流量が最も多く、京東には自前の国内物流ネットワークがあり、こうした点がそれぞれの強みだ。今後、海外通販の大手による競争は相当激しいものになると予想される。
調査会社ニールセンのまとめた報告書によると、2013年の中国大陸部の海外通販利用者数は1800万人、利用額は2170億元(約4兆2770億円)に上った。18年は3560万人、1兆元(約19兆7千億円)に達することが予想されるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年6月30日