上海万博がもたらした巨大なビジネスチャンスは、上海の多くの業種に販売の奇跡を生み出した。上海市商業情報センターが万博期間中に行った企業の販売状況に関する調査によると、10月末現在、万博ライセンス商品の売上高は300億元を突破した。中でも食品、ゴールド・シルバージュエリーなどの商品の売上げは好調で、伸びが目立った。
万博により上海に観光客が多く訪れたため、上海市のホテル・飲食業の小売額は急増し、これらは上海で最も受益した業種となった。データによると、上海の飲食企業の5-9月の売上高は前年同期比で36.4%増加した。これだけでなく、万博による観光客増加で、上海市のホテルの入居率も上昇し、ホテル・飲食業の伸びを後押しした。各種の飲食サービスの中でもホテル・飲食の売上げ伸び率は最も高く、中でも西洋レストランは最も急速な伸びを示した。
万博期間中、上海の青浦区にあるアウトレットモール「百聯奥特莱斯」は、万博来場者に人気のスポットとなった。百聯奥特莱斯を訪れた人の6割以上が万博を見た後に買い物に訪れた人で、欧米や韓国、日本、インド、東南アジアなどの国や地域からの観光客も少なくなかった。今年5-10月の百聯奥特莱斯の売上高は前年同期比40%増だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月9日
|