Imprimer cet article

Commenter cet article

中文 | English | Français | Deutsch
北京週報日文>特集>2010上海万博>万博ニュース
上海万博:「低炭素」生活は身近なところに

 

上海万博では「低炭素」社会を実現する要素が随所に見られる。例えば、不要になった牛乳パックが来場者の休むベンチやユニークなかたちの分別式ゴミ箱に「変身」していたり、パビリオン内で不要なコルクやロープ、繊維を使ってつくられた椅子が「モノを大事にする」ことについて語っていたり、植物由来の素材を30%使用したペットボトルがあったり……。こうした「低炭素」日用品は、「低炭素」生活は身近なところにあることを私たちに示唆している。

ブラジル館

ファヴェーラ・チェア

黄色と緑色のリサイクル可能な木材を使って建造されたブラジル館。「緑の鳥の巣」と称されるこの設計の発想は、ブラジルで有名な椅子「ファヴェーラ・チェア」にある。

この「ファヴェーラ・チェア」は館内のウエルカムエリアに設置されたスクリーンで目にすることができる。さまざまなかたちの木材スクラップを寄せ集めてつくったこの椅子について、「見た目はよくないが、とても実用的で快適。よく観察するとその芸術的センスが見て取れる」とブラジル館の係員は話す。「この椅子は重要な低炭素の知恵――モノを大事にすることを伝えている」。

「ファヴェーラ」とはブラジルのスラム街のこと。リオデジャネイロやサンパウロなどの大都市にはかつて、非常に密集した貧民窟があった。山の上に家屋がごちゃごちゃと建てられ、その建て込んだ家屋の間を狭い通路が走り、その上には電線が絡み合っていた。

デザイナーはこの「ファヴェーラ」からインスピレーションを得て、不要なコルクやロープ、繊維を使ってこの雑然とした、しかし実際に座ってみるとやわらかくて快適な椅子をつくり、「ファヴェーラ・チェア」と命名した。

「ファヴェーラ・チェア」には「モノを大事にする」気持ちが秘められているが、そこに新たな意義が与えられた。リサイクル可能な材料というだけでなく、ありきたりと見られていた物事の中に新しい価値を見出したのである。

上海万博は多くの細かい部分でこの「モノを大事にする」知恵を活用している。ゲートやパビリオン周辺に置かれているベンチやユニークなかたちの分別式ゴミ箱はいずれも牛乳パックからつくられたもの。牛乳やコーヒー、豆乳などの飲料に使用するテトラパックを回収して最先端の処理をほどこし、「ゴミを宝に変えて」、資源の循環利用を実現した。

上海万博事務協調局の関係者によると、会場内の1000台のベンチはすべて牛乳パックからつくられたもので、長さ1メートルのこのベンチをつくるのに、250mlの牛乳パックを856個要した。4000個以上あるゴミ箱には10万個近い牛乳パックが使われているという。

1   2   3   次のページへ  

リンク 人民網日本語版 中国網
チャイナネット
人民中国 中国画報 新華ネット 中国国際放送局 東方網
このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68326018 (8610) 68996238  京ICP备08005356号