上海万博ではパビリオンの記念スタンプを押せる「万博パスポート」が発行されているが、山田さんは自分でノートをつけてオリジナルの上海万博パスポートにしている。「愛・地球博からずっと付けているもので、パビリオンを紹介する内容だ。これは私が毎日行ったという証。毎日、みなさんにお会いして、コミュニケーションしたものを、自宅に帰ってから写真を作って貼り付けている。だから、今日は21日目のページになる(取材日は万博開幕後21日目)」と山田さんは説明した。
中国館の前で記念写真を撮る山田外美代さんとその息子の山田和弘さん(繆暁陽 撮影)
アメリカ館の次に中南米連合館を見学した山田さんは、いろいろな施設を体験したり、パスポートにスタンプを押したりして、とても楽しんでいた。お昼には、浦西にあるうどんのレストランで大好きなうどん料理を食べて、元気いっぱいの様子だった。
うどんのレストランで食事する山田外美代さん(繆暁陽 撮影)
山田さんは大阪万博、愛知万博に行ったこともあり、これまでの万博体験についてこう語った。「大阪万博は、私たちのような戦争が終わって生まれた子供たちにとってすごく夢があった。そこには、みなさんが今、使っている携帯電話が展示されていた。非常に大きな携帯電話があって、線がなくて、話ができて、すごく夢があった。動く歩道があったり、リニアモーターカーがあったり、今、世の中で普通に使われているものがその1970年には、とても私たちにすばらしく思え、すごく楽しい生活が待っているようなわくわくした気持ちになったのが大阪万博だった。愛・地球博は少し万博の内容が変った。私たちはこれから地球を守っていかなければならないという環境についてのテーマがそこにはあった。そのテーマを上手に万博の会場で教えてくれた。ゴミを九つの分類に分けたり、ソーラーパネルがあったりしたが、上海万博は愛・地球博をお手本にして、それを真似してくれている。真似してくれるというのは愛・地球博がすばらしいものだと思っているということだ。愛・地球博はお母さんで、上海万博はまだ、今日生まれて21日目の赤ちゃんだ。いっぱい勉強しながら、大人になっていく上海万博。上海万博がどのようにすばらしかったかは、最後の日にきっと私の中でまとまっていると思っている」。
「北京週報日本語版」2010年7月5日
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