「スマーフ」が帰ってきた。1980年代から90年代にかけて一世を風靡した漫画キャラクターのスマーフが、2010年中国(上海)万国博覧会(上海万博)では友好大使として、欧州連合(EU)ベルギー館でスポークスマンの役目を果たしている。会場にはチョコレート製のスマーフや各種記念品のスマーフなどいろいろなスマーフがいて、中国の参観者にあいさつを送っている。「国際金融報」が伝えた。
鉄は熱いうちに打て、ということで、21日には商業サミットと記者会見が開かれ、中国の協力パートナー・香港山成集団(PPW)が契約に調印したことが明らかにされた。「スマーフ」は今後、中国との間で新しいスタイルのビジネス関係を構築し、ブランドイメージを強化するとともに、中国市場に全面的に進出するとしている。
リンゴ3個分の身長のスマーフは、ベルギーの漫画家ピエール・クリフォール氏が生み出した名作漫画のキャラクターで、1986年には中国電視台がアニメを放映して一世を風靡した。しかし、その後数年でスマーフは徐々に姿を消していった。
クリフォール氏の子で、ベルギーの国際商品市場における普及サービス企業の最高経営責任者(CEO)を務めるベロニク・クリフォール氏は、ピエール氏の作品のように生き生きと「過去数年間、スマーフは眠っていたのだ。目覚めたスマーフは上海万博に駆けつけた」と説明する。ベロニク氏はスマーフの世界規模でのブランド所有者でもあり、その話には先見性も備わっている。ベロニク氏は「万博を通じて、ベルギー企業との協力関係を発展させ、スマーフブランドを一層強化し、中国市場との間で新しいスタイルのビジネス関係をうち立てたい」としている。
スマーフブランドとの協力について、PPWの陳華俊総裁は「現在、ブランドの主要ターゲットは25-45歳の層で、第二波市場のターゲットは児童とその家族だ。親たちにスマーフを利用して子供との絆を深めてほしいと考えている」と話す。
陳総裁によると、中国市場で消費者が目にするスマーフには絵本と漫画があり、今後は音楽製品やファッション製品なども販売し、さらに玩具やアパレル製品などにも手を広げる予定だ。スマーフのテーマパークの建設計画もあり、四川省に建設されることがほぼ決まっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2010年6月22日
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