私見ではあるが、目を会場のみに向けるのではなく、杭州湾大鉄橋完工後の浙江省や大発展をとげる江蘇省など長江デルタ全域に向ければ、上海万博の相乗効果をさらに的確に読み取れるのではないだろうか。
やがて、ディズニーランドも上海にでき、高速鉄道も上海に通じる日が来る。そうなると、今のような人の流れがコンスタントに続くことになろう。上海は再度一大テークオフの日を迎えることになる。私見ではあるが、ただ会場のみを見ているのではなく、もっと広い視野から万博というものを見てはどうかと思う。
中国はすでに東、西、南、北、中に、テークオフのための大きな基盤を作り上げている。囲碁で言えばしっかりした布石が打たれた段階にある。ヨーロッパや、これまでの国際金融危機などの不確実要素は消え去ってはいないとはいえ、中国は早いうちに決定的な措置をとったため、経済は一応スムーズに発展をとげている。国民生活やインフラ整備のために投下した資金も、やがてはその効果を現わす日が来るであろう。次のジャンプのためのスプリングボードが全国各地につくられたのだ。
この辺で話をもとにもどすが、あと五ヵ月はやはり眼の前の上海万博に全力投球すべきである。アラビアン・ナイトのアラジンのランプの話はそのあとで考えればよい。注意力を分散してはならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月11日
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