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上海万博最初の1カ月の運営を振り返って

 

上海万博ではドイツ、モンテネグロ、エリトリア、フィンランドなどの「館デー」がスムーズにすすめられ、それに伴うエンターティンメントもくりひろげられ、ますます盛り上がっている。主催側も1ヵ月近くの運営で、自信と余裕をみせるようになっている。

当初、黄浦江両岸に分かれた会場の間を運航するフェリーボートと、日常の舟運の「交通整理」が難しいのではないかと思われたが、主催側は大型遊覧船まで運航させて、黄浦江両岸の夜景を楽しんでもらうサービスまで加えるに至った。会場にアクセスするバスの台数も各路線の混み具合に合わせて柔軟に増減さえしている。これらずべては指揮系統の健在ぶりと円熟度を示すものである。

そろそろ開幕後二カ月目に入るわけだが、この辺でさらなるグレードアップを考えてもいいような気がする。私見ではあるが、百年に一度の万博は決して単なるお祭りだけではなく、こうした「通過儀礼」を経ることによって民度の向上、ソフトパワーの強化という成果を目にすることになるのは、これまでの万博の示すところである。

万博を見学した人たちは、低炭素社会、省エネ、環境保全についての認識を深めているようだし、また、世界各国、各地、中国各地域についてさらに視野を広げている。こうした学習効果はお金で買えるものではない。これだけでも上海万博の開催は正しい選択であったといえる。まだ数カ月の会期があるのだから、あせることはないが、ここで門外漢のアドバイスみたいなことを書き加えておきたい。

中学生、高校生、大学生はまだ夏休みではないので、日帰り圏以外からはまだ来ていないが、夏休みに入れば、学生の見学にも力を入れてはどうか。二十年後の中国を担う者たちにぜひこういう体験を通して視野を広げてもらいたいと思っている。

まだだいぶ先のことだが、これだけの成果がずでに見られる以上、万博は成功したと言える。閉幕式の内容も上海を中心とする長江デルタの特色を表わすファションショーをもすこし組み入れてはどうだろうか。大いに受けると思う。

ありがたいことに、この約一カ月のこの間、セキュリティー関連の事は起こっていないが、広い中国のこと、ごく稀れなケースであるが、東京の秋葉原で起こったようなことも発生している。したがって成功の喜びに浸っているのではなく、やはりソフトな形で気をつけることも大切であろう。

今日の万博はまさに対外開放の中でのEXPOであり、外国のスタッフの中には、自国での仕事を辞めて、一生に一度かもしれない上海万博のお手伝いにはせ参じた人もいる。かつて中国に留学した外国人もボランティアとしてまたやってきて、会場での往時の同級生との再会を喜んでいた。こういうほほえましいエピソードがたくさんある。

これほどの成果がみられる上海万博をいつまでも歴史に残すため、アーカイブ、グラビア等を制作することも考えてはどうか。

そして、さらに盛り上げるために、節し目、節し目で盛大なエンターティンメントをくりひろげてみてはどうか。

開幕二カ月目に入ろうとしているこの時に、いいろいろと私見を開陳してみた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年6月7日

 

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