「五一(メーデー連休)」と重なった上海世界博覧会(上海万博)の開幕以来、上海発着の航空券価格は、5、6月のオフシーズンにもかかわらず、約3割高騰している。それに伴い、上海発各種パック旅行費用も急騰したため、国内外の多くの観光地では、客不足という事態に陥っている。
各大手航空会社では5月以降、個人航空券の売れ行きが極めて好調、人気の高い観光都市やビジネス都市と上海を結ぶ路線は、ほぼ予約で一杯という。専門家によると、上海万博によって大量の旅行客が上海に押し寄せ、個人客向け航空券販売は激増、航空券価格が全面急騰し、旅行費用もそれに伴い跳ね上がったという。
値上がりしたのは国内航空券だけではない。万博見学の人気が高い日本や韓国でも、上海行き往復航空券が全面高騰している。中青旅個人旅行上海事業部の陳傑・副総経理は、「航空券予約の際に、席が取れない場合が極めて多い。このため団体旅行価格が前年同期比2、3割跳ね上がっている」と語った。
万博の煽りを受け、国内外の多くの観光地の集客状況が、昨年の金融危機時よりさらに落ち込んでいるという。以前の1週間分の客流が、今では1カ月間の客流に相当すると旅行社は嘆く。
5、6月は例年、長江デルタ地域の短距離旅行のピークだが、今年は、長江デルタ地域へ週末小旅行に出かける上海市民は少ない。上海大世界国際旅行社によると、これまで大人気だった九寨溝や海南への旅行申し込みはいずれも20%以上減ったという。
専門家は、このような現象は全て観光客がこぞって今年の旅行先を上海に変えたためだと指摘する。上海の多くの旅行社は軒並み、団体客の送客から万博見学客の受入に今年の重点戦略を修正している。
上海市内の大型バスターミナルでは、万博行きバスが毎週末1千本以上出ている。一日の平均客量から計算すると、この数は、「五一」や「十一(建国記念連休)」期間を上回っている。(編集KM)
「人民網日本語版」2010年6月3日
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