豫園は旧市街の北東部に位置し、北は福佑路、東は安仁街、西南は城隍廟と豫園商城に接しています。豫園は旧市街で唯一残る明代の庭園です。楼閣が立ち並び、築山と石が美を競い合い、あふれる水をたたえた池が光り輝くその様は、「その秀麗さ、江南に勝る」と称えられました。1559年、明代の嘉靖年間に建造が始まり、400年以上の歴史を持っています。もともとは明朝の個人所有の庭園で、敷地面積はおよそ2万平方メートル。園内には東屋や楼閣、築山、池などが作られています。40以上ある古代建築はいずれも明代、清代の南方庭園建築様式で、江南の古典庭園における真珠と言っていいでしょう。1982年2月に、豫園は国務院から全国重点保護文化財に指定されています。
南翔小籠包には百年の歴史があります。創始者は日華軒という点心の店を経営していた黄明賢という人で、後にその息子が豫園に支店を開きました。南翔小籠包は最初、南翔の大きな肉入りマントウという意味で「南翔大肉饅頭」と呼ばれていましたが、後に今のような呼び名になりました。
「北京週報日本語版」2010年5月25日
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