――中国館内に展示されている発明・創作や未来の生活理念は、どのくらい経ったら実際の生活に応用されるようになるか?
蒸気機関の時代から情報化時代に至るまでの発展スピードは、人類の歴史そのものの発展スピードよりはるかに速かった。改革開放以降30年間の中国の発展スピードも、5000年の文明・歴史の進化より速かった。その発展における科学技術の役割を過小評価することはできない。これまでの各回の万博を振り返ると、ファスナーやコーラ、サンドイッチ等多くの新発明が、万博の終了後すぐに広まり、普及した。
今回の万博でも多くの発明がすぐに人々の生活に応用されるようになるだろう。例えばインテリジェント化したバイオエネルギー自動車。量産できるかどうかや、価格が消費者に受け入れられるかについては、プロセスが必要だろう。しかし20年も経たないうちに、こうした発明は次第に成熟していくことが予想される。
残念なことに、中国は低炭素の科学技術体験の面では、やはり太陽エネルギーや風力エネルギーといったエネルギー分野により集中している。新素材や新科学技術、新工業技術等の面では、中国はまだ先進国に学ぶべきところがたくさんある。
――中国館の展示のうち、どの科学技術発明が中国人自身によるものか?
中国館のハイライトである『清明上河図』の製作チームは全員中国人で、LED設備を含む使用製品はすべて中国人自身が製造したものだ。『清明上河図』に描かれた画面のリアルな再現は技術的に難度が高かったが、大胆な試みを行い、特許も申請した。
『清明上河図』は新しい科学技術手段を駆使し、12台のプロジェクターの画面をつないで、長さ128メートル、高さ6.5メートルの折れ曲がった立体スクリーン上に投影している。これほど多くのプロジェクターを使って不規則なスクリーン上に美しく映像を映し出すのは、技術的な難度が非常に高く、1068人の人物がすべて動き出す様子もアニメーション技術で完全に制御されている。
中国館の展示ホールに置かれた植物はすべて本物だ。密閉された室内では、植物の葉は光合成ができず、以前は枯れてしまっていたが、現在では科学技術のおかげで青々としている。また「超級水稲(スーパー米)」は、中国人自身が創り出したものだ。中国は一貫して農業を重視してきた。中国館の外観は穀物を入れる「斗」のように見えるが、これは「民に与える食糧を貯蔵する倉」を表している。表現しているテーマは「民以食為天」(「民は食をもって天となす」、食は人々の生活の根幹という意味)であり、今日の衣食に憂いのない生活は改革開放がもたらしたものだということを人々に想い起こさせている。
もちろん、世界の先進国と比べて、中国館の全体的な科学技術力はそれほど高くはない。例えば日本館は、壁には光の吸収や発電、通気ができるピロー膜が用いられ、精巧に作られたロボットの動作の正確さには敬服させられる。
――中国館の今回の科学技術成果の展示は、未来の人類の生活にどんな示唆を投げかけているか?
未来に対して自信を持ち、持続可能な発展の中で、自然を尊重し、環境にやさしい資源節約型社会を築くよう人々に呼びかけている。中国館は次のようなメッセージを伝えている――外出の交通手段を選ぶ際には、都市鉄道がCO2排出が最も少なく、最も省エネルギーなものである。LED はより多くのエネルギーを節約できる。廃棄物利用により未来の生活がさらに物質的に保障される。生物エネルギーや風力エネルギー、太陽エネルギー等の代替エネルギーがあるので、ガソリン等のエネルギーの枯渇を恐れなくてもいい。未来の家庭はより快適になり、インターネット、モノのインターネット、インテリジェント化の時代が到来し、隣近所の環境もよりなごやかになり、人類と自然環境もより共存できるようになる。
「北京週報日本語版」2010年5月24日
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