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北京週報日文>特集>2010上海万博>より良い都市 より良い生活>わが心の街
都市、いかに艶やかにするか

関愚謙

西側の社会に生活して30年余り、世界の数多くの大小の都市を歩き回ったが、私の総体的な印象は、どの都市にもそれなりに特徴があるということである。例えば、パリは世界の文化の都に恥じることはなく、その文化的雰囲気の濃厚さは、音楽や芸術、建築、文学、現代であれ古典であれ、足を運ぶこと20回を下らないが、今でも尽きることはない。ローマに行けば、古跡や古代建築が目に入り、2千年余りの文化遺産が点在する。ロンドンやニューヨークでは、博物館の価値ある収蔵品に目を奪われる。日本の東京やスペインのバルセロナ、エジプトのカイロ、ギリシャのアテネ、シンガポールなども、文化的特徴が非常に際立っている。

理論的に言えば、北京は東洋ひいては世界の「最」であり、2千年を超す古都だが、今ではシフゾウ(角はシカ、蹄はウシ、尻尾はロバ、首はラクダに似ているが、全体的にどれにも似ていない動物)と化してしまい、多くの古跡がまったく残っていないのは、非常に残念だ。上海は北京と違い、西側の植民地文化をもとに築かれたため、文化的特徴も非常に特殊である。それは私たちに、濃厚な植民地的色彩を持つ都市がいかにして近代化、国際化された大都会に生まれ変わるかを教えている。

一つの都市、住民の生活が麗しいものかどうかについて、普通の人が思うのは居住条件、公共施設の整備だろう。私は、市民の文化的資質がより重要だと考えており、それは一つの都市の文化的品位と緊密に関係している。いかに都市の生活をより麗しいものにするか、文化的資質がとくに重要だ。

大都市の弱点

大中都市には長所があり、当然ながら弱点もある。パリで国際学術シンポジウムに出席した時だが、主催者は盗難に遭わないよう再三注意を促していた。翌日、大学の傍に駐車していた車のガラスが割られ、ラジオが無くなっているのを発見。イタリアのミラノに行った時も、大聖堂の傍に止めたレンタルの新型ベンツが、真っ昼間に盗まれてしまった。ニューヨークという文明の大都会では、友人が午後9時以降は一人で地下鉄に乗らないようアドバイスしてくれた。

ローマのこそ泥も有名だ。これも間違いない。ある古跡でパスポート、クレジットカード、現金の入った財布をなくしてしまい、戻ってこないと思っていたところ、3カ月後にドイツ・ハンブルグの警察から受け取りに来るよう電話があった。財布を開けると、何も盗られていない。

ドイツで最も印象が深かったのが、都市交通が文明的だったことだ。道路にある信号は、彼らの国の法律。通り過ぎる車がなくとも、みんな道路の脇で待つ。静かに待ち、信号が緑になってようやく渡る。だが、車を運転して法を守らなければ、ぶつけられるか、裁判所に訴えられるか、破産することも。ある時、80か90位の老人が寂しそうに、キャリーを引きながら買い物に行くのに出会った。一人で生活しており、子どもたちは年に1度しか会いに来ないという。これもドイツ社会の一つの光景。彼らの文明的な絵に疑問符を添えている。

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