上海世界博覧会の開幕式が2010年4月30日夜8時10分、黄浦江の河畔、外形が円盤によく似た万博文化センターで幕を開けた。胡錦涛国家主席や20数カ国・地域と国際組織の首脳を含む8000人近くが室内での文芸のイベント、室外での花火と噴水の競演を鑑賞した。
開幕式が始まる前、上海世界博覧会組織委員会の委員、執行委員会常務副主任、上海市常務副市長の楊雄氏がメディアに対し、「式典は勤倹を原則に、素朴でありながら煌びやかさを失わず、熱い雰囲気に包まれながらも豪華さを求めないものにする」と強調。実際、開幕式の担当者は確かにこの点を実現し、室内の文芸イベントでは時代の特色や中国の特色、国際的な特色に沿うと同時に、節約と質朴、美観と上品さを備えたものとなった。
「私たちの創作理念は調和を伝えることです。温かな無伴奏の合唱から最後の大きな愛の表現まで、いずれもすでに豊かになった中国人の一種の新しい風貌であり、過剰に表現する必要はないのです。私たちが必要とするのは、一種の誠意であり、内心から発する世界に対する認知、主張なのです。ですから、この演出は過剰な表現ではなく、人びとに美しさにある温かな躍動感を与える事でしょう」。室内文芸イベントの演出家滕俊傑氏は記者にこう語った。
文化を越える交流が開幕式の一大スポットだった。室内文芸イベントは4つの部分からなり、参加者は3500人。うちジャッキーチェン、朗朗、谷村新司などの国際的なスターも出演した。
滕俊傑氏は「中国5千年の文化に霊感を求めるとともに、老子の『上善若水』の思想を仔細に研究し、水で文章を作り、東西の文化を結合させました」と語る。まさにこうした考えから、上海交響楽団が演奏した「青きドナウ河」、ピアニストの朗朗が演奏した「長江の歌」を融合させた「新上海協奏曲」、数十人のバレリーナの軽快な舞踏が開幕式の第二章の舞台で広大な長江を描き出した。
「開幕式は非常に素晴らしいもので、とくに黄浦江での花火、初めて見た水上での花火には心が踊りました。非常に印象深いものでした」。中国系カナダ人の王彦峰氏は語った。
室外のイベント演出では、時間が迫っていること、舞台の位置が大きな問題だった。アトキンス氏は5カ月かけて照明、噴水、音楽、花火などの基本的要素とLEDスクリーンを結合させることで、南浦大橋と盧浦大橋との間の約3200メートルの川面を舞台にした。
開幕式では舞台装置でコンピューターやLEDなどハイテクを駆使してレベルの高い演出が実現した。
「開幕式は非常に素晴らしかった。舞踏家や歌手、花火・・・・・、すべてが素晴らしかった」と、米国の著名なミュージシャン、「We are the World」の作曲家のクインシー・ジョーンズ氏は語る。今回、ジョーンズ氏は万博のために「Better City Better Life」を作曲。
「私個人は、ジョーンズ氏の作品が開幕式の一大スポットだと思っています」。著名な中国系アメリカ人の靳羽西女士はこう話す。「花火は最も素晴らしいものでした。浦東で花火を見たことはなく、普段はバンドで見ているので、今回は非常に面白さを感じました。今日の開幕式は大変に感動的でした」
「北京週報日本語版」2010年5月2日
|