取材対象者: 黄碩/米国アリゾナ州立大学大学院生物物理学博士課程
出身地:南京市
現住所:米国フェニックス
行ったことのある都市:舟山、揚州、高郵、鎮江、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴ、ヒューストン、ワシントン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ボルチモア
インタビュー内容:
素晴らしい都市にはまず基本的な公共施設が整備されていなければならないと思う。なぜなら、こうした施設は都市の人々の仕事と生活のあらゆる方面に影響をもたらしているからだ。全体的には、ニューヨークの公共施設建設はよく整備されている。そのほか、ニューヨークは人に最も都市を感じさせる。ここには、美しいセントラルパークも、林立するオフィスビルも、憧れの有名大学も、にぎやかな繁華街も、思いつく限りの必要なものが全てある。そして、ニューヨークは古い街だけれども、積極的に向上していく精神を奮い立たせてくれる。この街の人々の仕事や生活のリズムは速く、そして日々努力を重ねていることは、努力さえすれば無限の成功の可能性があるというニューヨーカー精神の表れである。でも、ニューヨークの住宅は密集していて、道は狭く、治安が問題になっているところも多い。だから、住みやすさの面から見れば、ニューヨークは居住に適した都市ではない。
もしも選べるのであれば、カリフォルニア北部のサンフランシスコあるいは東部のワシントンで生活したい。この二つの都市は住宅環境がよく、早くから華人が集まる場所だった。海外で生活している中国人にとって、中国産の食品と生活用品が買いやすいことは、とても魅力的だ。
行ったことがある中国の都市はあまり多くない。子供時代から学生時代まで、私はほとんどの時間を故郷の南京で過ごした。南京は全国で大学の一番多い都市の一つで、大都市のにぎやかさもなく、私にとっての素晴らしい都市でもある。
「北京週報日本語版」2010年4月29日
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