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北京、第二のふるさとは頑固

 

筆者:横山芳男

現住所:北京

行ったことのある都市:ウルムチ、トルファン、敦煌、西安、ハルビン、長春、瀋陽、大連、天津、石家荘、太原、大同、煙台、青島、阜陽、武漢、南京、上海、杭州、成都、重慶、貴陽、福州、温州、アモイなど。

 

第二のふるさと、と言うには、いや、だからだろうか、余りにも長い年月がすぎた。

北京を初めて訪れたのは、32年前、1978年の12月、ツアー観光だった。70年代初めの大学時代に来たかったけれど、国交が回復していなかったので実現せず。ようやく念願がかなった感激から、なにもかもが新鮮で、街の暗いことや、痰をあちこち吐くので汚いことなど、まったく気にならなかった。人民服の男性に、おさげや散切りの女性が行き交うそのなかに僕がいる。日本よりずっと強く自分の存在を意識できた。レストランの雰囲気、食事や飲み物もとにかく僕の子どものころのような“地味さ”。安心して、心が落ち着いた。

その後、一大決心して、83年の9月に北京に留学。35歳。すぐに自転車を購入して、授業のないときは必ず地図を持って「進城」。北京は昔、城壁に囲まれていたが、賛否両論あるなか、城壁は壊されて最初の環状線(第2)が建設された。「城」とは昔の北京の中心、第2環状線の内側のこと。ここには故宮を軸に古い北京、「老北京」がいまも残っている。その外側にはすでに第6環状線まで完成しているが、もつ顔は異なる、現代の顔だ。

1年半後に大学を離れ、友人の紹介で中国政府の出版機関に勤め、すでに27年に。いま住むところは第4環状線近くの、IT関連企業の多いモダンなところ。だから、自転車はもう無理でも、バスや地下鉄といった「現代的な」交通手段を利用して、昔懐かしい顔をたまに参拝している。北京は上海や広州と違って、開発しようとすれば、物理的にまだまだ空間が残っている。道路の広さにしてもそうだが、街全体がゆったりしているのだ。開発の度合いに差はあれ第2から第6環状線までそう。それが北京の最大の魅力、まさに“偉大なる田舎”。僕は83年に来てからずっとそう言い続けてきたけれど、うれしいことに北京は「まったく」変わらずにいる。それは北京の頑固さだろう。現代化の洗礼を受けながらも依然、“広大な土臭い都市”そのままなのだ。

「北京週報日本語版」2010年4月27日

 

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