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神秘的な拉薩

 

◇富士山の山頂と同じ高さにある街◇

拉薩市内は標高3650㍍。年間の最高気温は28℃、最低気温は零下14℃。大気中の酸素濃度は68%、と拉薩市内で購入した観光地図の「市の紹介」にあった。日本語のガイドブックには、拉薩はチベット語で「神の土地」、ポタラは「観音菩薩が住まう地」の意味とある。

 
ポタラ宮前で五体当地をする巡礼者

 街は富士山の山頂とほぼ同じ標高にある。しかし、そんな高い地域にあるとは思えないほど、人々は平然としている。抜けるような空の青さ、綿菓子のような純白の雲は高地特有の色だ。紺碧の空に映えるポタラ宮の紅宮と白宮、ゆっくりと動くぽっかり雲。「念願の地にやっと来た」と思いながら宮殿を見上げていると、自然に頭が下がってきた。近くで五体投地を繰り返している敬虔な信徒を見ていると、こちらも同じように五体投地をしたくなるような気分になった。

チベット仏教信徒なら一生に一度は訪れたい聖地である。五体投地を繰り返しながら、数カ月間かけてやってくる巡礼者も多いという。私も60歳を過ぎて初めてこの地を訪れることができた。西寧からわずか一昼夜で聖地を訪れたのは、なにか申し訳ないように思えた。

7世紀、唐の文成公主がチベットの吐蕃(とばん)国王に嫁いだときは、長安から徒歩で3000㌔の拉薩を目指したという。日月山では、故郷が映るといわれた鏡を割って異民族に嫁ぐ決意を固めたとの故事も今に残る。花嫁街道となった「唐蕃古道」の要所であった玉樹県では大地震があったばかりだ。青蔵鉄路の車窓からトラックが走る道路が見えたが、文成公主もあのような道を歩いたのだろうか。

次回拉薩を訪問するときは、五体投地や徒歩というわけにはいかないが、雪山をゆっくりと鑑賞しながら、バスで訪れたい。そしてこの地を終のすみかとして、できることなら、来世は鳥になってこの街を鳥腑したい。天空に浮かぶ拉薩は、そんなことを考えさせるほど、神秘的で魅力あふれる街だ。

「北京週報日本語版」2010年4月27日

 

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